サブウーファーアンプ Fosi M02 レビュー テレビへの追加もおすすめ

2021年10月3日

我が家では通常の小型アンプで手持ちのサブウーファーを繋いでいましたが、今回ちゃんとサブウーファーアンプを購入したのでレビューします。造りはしっかりしていて、通常のモノラルアンプとしても使用できると思います。馴染みのない方も多いと思うので接続などについても紹介させていただきます。

サブウーファーアンプって?

メインのスピーカーサイズが小さい場合、特に映画などでは低音の迫力が欲しくなることがあります。AVアンプやサラウンドバー、一部のテレビには低音が不足した場合にサブウーファーと呼ばれる低音専用のスピーカー(通常はやや径の大きめのスピーカー)を追加できる場合があります。接続方法としては、一般的な昔ながらのRCAピンジャックのことが多く、この信号をスピーカーで鳴らすことができるよう増幅する装置サブウーファーアンプです。

一本なので何色でもOK

低音は指向性が乏しいため、サブウーファーは基本モノラルです。又、中高音はメインのスピーカーに鳴らせるために、低音成分のみを取り出して増幅する場合があります。(両方から音が鳴ると干渉したり歪んだり弊害が大きいです。)サブウーファー専用の端子がなくても、通常のLINE OUTからサブウーファーアンプに繋ぎ、アンプの機能でカットオフ周波数を設定することで中高音をカットして、低音のみを増幅し迫力あるサウンドを楽しむことができます。カットオフをどのあたりにするかはメインのスピーカーの特性によりけりです。場合によっては聞いた感じで調整することになります。

サブウーファーの追加は意外と低予算で可能

最近はテレビが薄型化しているため、スピーカーにとっては不利な環境になっています。低音のスカスカ感が気になることも多いです。上位機種は音にも気を遣っていますが、コストの関係で音は後回しにされがちです。あまり予算をかけずにサブウーファーを追加できれば音への不満が解消される可能性があります。

今回購入したサブウーファーアンプは極めてオーソドックスなもので、費用も5−6000円程度です。今回私が購入したFosiのものは18ヶ月保証とのことでやや値段が高いですが、おそらく同じ商品が千円程度安く別の販売元から購入できます。

一点注意としては、保証があるとのことですが届いたものには特に保証書はありませんでした。中国のメーカーですし、Fosiのサイトは英語で、おそらく保証を含むサポートとのやりとりは英語になる可能性が高そうです。保証を気にせず千円以上安い物を買うのも手ではないかと思います。

Amazonのリンクを貼らせていただきますので、よかったらみてみてください。

手元にサブウーファーがなくても、サブウーファー自体もかなり安いものがあります。一番お値打ちなのは、ハードオフなどにある中古のホームシアター用サブウーファーですね。パッとみる限り、三千円くらいからありました。良し悪しはもちろんあるのですが、メインのスピーカーと異なり低音の「音質」ってそこまで気になりません。迫力や締まり、スピード感、ダイレクト感といった表現がよく使われます。低予算の場合は比較的小型の、スピーカー本体は見えず、穴が空いている感じのバスレフ型と呼ばれるサブウーファーになると思います。サブウーファーアンプが最初から内蔵されているものもあります。全部で1万円あれば迫力ある低音が手に入りますよ!

M02はこんなアンプ

さて、購入したM02がこちらです。シンプルな箱ですが、緩衝材もちゃんとしています。筐体もよく出来ていて、つまみは軽いクリック感がありつつなめらかに回ります。周波数切り替えのスイッチが気持ち斜めな感じはありますが動作に問題はありません。

付属のACアダプターは出力が19V、4.74Aとなっており、理論上の消費電力は約100Wです。ACアダプタもそれなりに大きいです。消費電力とスピーカー出力のW(ワット)は基本的に異なりますので、出力が100Wというわけではありませんが、一般的な用途で不足することもないと思います。

背面の各種接続を見ると、入力はオーソドックスなRCAですがステレオ対応になっています。出力はミックスされたモノラルなのでサブウーファー端子からつなぐ場合は右側だけでOKです。スピーカー出力はバナナプラグ専用でした。端子部分を緩めることはできず、裸のケーブルをそのまま繋ぐことはできません。端子がない場合は別途購入する必要が有ります。

試しに通常のスピーカーも繋いでみましたが、結論から言うと変なノイズなどものらずいわゆるD級デジタルアンプとして問題のない性能を有しています。ちょっと確認した範囲ではローパスフィルターも問題なく機能しているようです。また全周波数モノラルアンプとしても利用できますし、その際のノイズも音質も問題なさそうでした。

なお、スペックシートは下記の通りです。特に問題はないと思います。

  • 対応周波数:20Hz-20KHz(+-3db)
  • LPF使用時の調整可能範囲:20-300Hz
  • 入力感度:0.2mV
  • SNR:> 106dB
  • THD:<0.03% (出力1W)

繋ぐ機器で変わるサブウーファーアンプの接続方法

まず、一般的なAVアンプに繋ぐ場合ですが、多くのAVアンプではAVアンプ側に前述した中高音のカットオフ機能がついています。メインのスピーカーを補強する役割ですので、サブウーファー端子からは設定した低音しか出力されません。さらに、ボリュームについても基本的はアンプ側で調整が出来ます。そのため、実は繋ぐのはサブウーファーアンプじゃなくてもOKなんです。そこそこパワーのあるアンプであれば基本的には用を足します。

従って接続方法としてはサブウーファー端子からのケーブルをアンプに繋いでカットオフは最大値、もしくは全周波数に設定。ボリュームも(マニュアル記載によりますが)問題がなければ最大、になります。AVアンプで調整して、サブウーファーアンプでは基本的に全て通すのが最良です。

一方でサブウーファー用の設定がない機器につなぐ場合は、イヤホン端子やLINE OUTからサブウーファー用の出力を取り出すことになります。通常は問題ないと思いますが、複数から音声出力が出来るかはあらかじめ確認してくださいね。すでにLINE OUTを使用している場合も右のような分配ケーブルがあれば大丈夫です。

ケーブルは多くの場合ステレオ用になっていると思いますが、ミックスするなどは考えず、右だけつなげはOKです。ケーブルの質にもこだわる必要はなく、通常のRCAケーブルでまったく問題ありません。

この場合はサブウーファーアンプで音域とボリュームを設定する必要があります。切り替えスイッチをSUBにして実際に何か再生しながらFREQとボリュームのつまみを調整してください。個人的にはボリュームを大きめにした状態でカットオフを最大から違和感のないところまで徐々に下げていき、最後に必要なボリュームまで絞るのがいいかなと思っています。

我が家はやや特殊なつなぎ方

蛇足ですが、我が家ではつなぎ方がやや特殊です。元々所有していたNIROというホームシアターに付属していたサブウーファーアンプがあるためです。元々そのサブウーファーアンプはウーファー用アンプが搭載されたホームシアターアンプで一旦増幅された信号を、さらに増幅する仕組みになっていました。回路を分けることでほかの5chにパワーを回して、低音由来のノイズを減らし安定して音を出す感じです。

今回もそれを活かしたかったので、AVアンプのサブウーファー端子から今回購入したM02に繋いでボリューム半分くらいで増幅したものをNIROサブウーファーアンプに繋いでいます。(※NIROサブウーファーアンプにはスイッチもボリュームもありません)発生する僅かな遅延はAVアンプで補正しています。一般的な方法ではないのですが、今のところは不具合もなさそうです。

使い方は色々、お値段も優しく以前ご紹介した中華アンプと同様、お勧めしやすい商品です。低音の増強、考えてみてはいかがでしょうか?今回も最後までありがとうございました!