Unihertz Jelly2 でデュアルSIMを試す パケット使い放題のmineo マイそくと組み合わせるのがオススメ

デュアルSIM対応端末を持っていても、実際に2枚SIMを利用しDSDV(Dual SIM Dual VoLTE)を利用したことがある方は少ないのではないでしょうか?私も今まで試したことがなかったのですが、せっかくUnihertz Jelly2を持っているのでSIMを2枚入れて試してみました。OSはAndroid11です。おそらく同じ仕様のスマホなら同じ結果になると思うので参考になれば幸いです。切り替えが楽なのでmineo のマイそくと組み合わせてやりくりすると良いのではないでしょうか?

Dual SIMを試そう

少し前にIIJmioの契約をした記事を書きましたが、iPadには現在eSIMを入れているため、普段使用しているメインスマホであるUnihertz Jelly2でデュアルSIMをやってみようと思い立ったのが始まりです。前述のとおり、対応スマホを持っていても実際にやってみている方はあまり多くなさそうなのでAndroid11での使い勝手などレビューさせていただければと思います。

デュアルSIM機は現在かなりラインナップが豊富です。MicroSDとの排他仕様の場合もあるので実際に利用可能な端末はやや少ないとは思いますがお持ちの端末が実は対応している、なんてこともあると思います。データ専用SIM等ニーズに応じて組み合わせることで月額料金を減らしコスト削減できる可能性があるのは魅力的ですよね。

DSDVとDSDA、違いが分かりにくい

さて、ちょっと難しいところですがデュアルSIMといってもいくつかの方式があります。世代によって対応している機能が異なることから名前がいくつかあるのですが、現在の主流はDSDV(デュアルSIMデュアルVoLTE)です。DSDVはそれ以前の規格(DSSS,DSDS)と異なり同時に4G待ち受けができることからこの名前がついています。今時停波目前の3Gってことはないので、現在のデュアルSIMはDSDV以上だと考えていただいて構いません。

一方でDSDA(デュアルSIMデュアルアクティブ)という種類もあります。これがややこしくて私もこの記事を書くために調べました。基本的にDSDVはデータ通信するSIMを選択する方式になりますが、DSDAではさらにVoLTEで片方のSIMで通話中に、もう一つのSIMでデータ通信も同時に行えます。つまりハンズフリーで電話中にももう一つのSIMでネットが使える、ということになります。DSDVの時は、通話中はそのSIMで通信も行うことになるわけですね。

これ、端末の説明や仕様を見ても、どちらなのか正直わからないことが多いです。ただ、現実問題としてはDSDVで困るケースはあまりなさそうです。どうしてもどちらか知りたい場合には端末各社のサポートに連絡してみるしかないと思います。

デュアルSIMの実際 設定画面の変化など

さて、では実際にデュアルSIMにしてみます。SIMスロットに2つのSIMを入れてみると、普通に2つのSIMとして認識されています。間違いがないようにSIMにはそれぞれ名前をつけられます。最初に電話番号を確認しつつ区別がつけられるように名前を付けてしまうといいと思います。これで設定の「ネットワークとインターネット」画面で2つのSIMが指定した名前で表示されます。

次に新しく挿入したIIJmioのSIMにはまだAPN設定がされていないので通信が出来ません。APNアクセス用の情報を確認してちゃんと設定をしておきましょう。ちょっと奥まっていますがSIM選択画面の一番下、詳細設定をあけた一番下にアクセスポイント設定があります。

設定が終わったら一度機内モードにして戻すとアンテナを拾うはずです。待受画面にアンテナが2つとも正常にたてばOKです。

電話の待ち受けは意識する必要なし

実際に2つSIMを入れて運用していても、そのままでは何も意識する必要はありませんでした。他の電話からかけると、どちらの番号でも普通に着信します。着信の際には画面にSIMにつけた名前が小さく表示され、どちらの番号にかかってきたのか確認することができます。

日本語がややおかしくて画面では「IIJから着信」とされていますが、ニュアンス的にはIIJのSIMに着信が正しいですね。

また、着信音はそれぞれ別のものを指定することもできるので聞くだけでも判別が可能です。

逆にマナーモード時は区別出来ませんので画面でどちらへの着信なのか確認する必要があります。

まあ、一般的にはどちらのSIMにかかってきたか、より誰からかかってきたかのほうが大切ですよね(笑)

なお、電話を掛けるとき基本的に設定したSIMからかけることになります。

データ通信は選択性 それぞれに容量警告など設定が可能

では、データ通信はどうかというと、Jelly2はDSDVの対応なので設定画面からデータ通信をどのSIMで行うか明示することになります。具体的には設定の「ネットワークとインターネット」の先頭からアクセスできる各SIMのステータス画面で「データ参照」という、ちょっと分かりにくい名称を選んで選択できます。

もし選択後、圏外になる場合には一度機内モードにして戻せば電波をつかむはずです。操作自体は簡単ですし、瞬時に切り替わるため煩わしさはありませんでした。

また、SIMごとの通信量の概算も表示されています。少し下にある「データ使用量の警告と制限」を開くと積算の起点日(通常は毎月1日だと思います)やデータ使用量の警告やその使用量を設定したり、通信を制限することも可能です。

データ通信では通信速度以外ではどの会社を使っているか意識する機会はあまりないと思いますので各SIMの残量に合わせた設定をしておけば良いんじゃないかと思います。

気になる電池の持ち 当方のJelly2では意外に変わらない

さて、2つSIMを使うと、当然待機消費電力は増加することが予想されます。元々あまりバッテリー容量に余裕がないJelly2でこれがどうなるか、気になるところだったのですが、結論からいえば私の使用方法ではあまり差が出ませんでした。それぞれの待機電力がどうなのか実際調べる術がないため詳細はわかりませんが、私の普段の使い方のせいかも知れません。可能性としては

  • 普段からBTでwena3を使用しており電力消費が多いので埋もれてしまった
  • 会社は違えど両方ともドコモBandなので負荷が少なかった
  • デュアルSIMがきちんとマネジメントされているもしくは元々ダダ漏れで埋もれてしまった

と言ったところでしょうか。Jelly2のパワーマネジメントがすごくいいとは思えないので、BTでwena3と繋がっているのが大きい可能性が高いかな・・・。もし色々試されている方がいらっしゃったらぜひ教えてください。

mineo マイそくと組み合わせると効果的 コストの圧縮につながりそう

さて、一般的にはキャリアのSIMとデータ専用SIMなどを組み合わせたり、2つの電話を待ち受けたりするのに使用するこの機能ですが、私のように基本的にあまり通信に費用をかけず、MVNOしか契約していないような人にはどんな組み合わせが良いでしょうか・・・?

個人的なおすすめは私がメインで利用しているmineoの「マイそく」との併用です。マイそくはmineo の料金プランの1つで、平日12-13時がすごく遅い代わりに、月額990円で1.5Mbpsでの通信が使い放題になるSIMです。詳細はmineo の詳細検証ページ(スタッフブログ)をぜひどうぞ。

動画もあまり視聴しない個人的には通常使い放題の1.5Mbpsで実用十分なのですが、このQRコード決済も厳しい12−13時をどうするかは難しい問題でした。お昼時、使いたいシーンがあるんですよね・・・・。そんな時、デュアルSIMであれば使いたい瞬間にデータ通信SIMを切り替えて問題なく使うことができます。速度が必要な時のみもう一つのSIMに切り替える使い方なら、容量も必要最小限で済みます。

SIMの切り替えも自動にしたい!・・・次記事に続きます

そうなると欲しいのが、指定時刻に自動的にデータSIMを切り替えてくれる機能です。OSレベルでは残念ながらデータ通信SIMを時間で自動的に切り替える機能がありません、SIM切り替えスイッチなどをJelly2のプログラマブルキーに割り振っておけば比較的操作は簡便です。しかしながら使おうと思ってから変更するひと手間はありますし、お昼にコンビニでバーコード決済しようとしてもたつくのはちょっと嫌ですよね。ということで、このSIMの切り替えも自動化することにしました。・・・ということで次記事に続きます!

ぜひDual SIMの世界、試してみたください。今回も最後までお読みいただきありがとうございました!