Unihertz Jelly2 自作ハードケースをDMM.makeで作ってみました 値段は高いけど出来は素晴らしい

2021年11月12日

以前ご紹介したJelly2のハードケースですが、当ブログにコメントいただき、DMMで注文できるようにしてみました。クオリティと費用、ちゃんと入るのかなど気になったのでまずは自分で購入しました。マルチジェットフュージョン方式という粉体を利用した比較的新しい方式にしましたが、費用は掛かるものの悔しいことにクオリティはものすごく高いです。一応注文はできるようにしましたのでご検討ください!

Jelly2って?

Jelly2はUnihertz が日本で正規販売している小型スマホです。日常使いに十分な6GBのメモリと128GBのストレージを持ち、FeliCaに対応しつつ、バーコード決済にぎりぎり対応できる程度の液晶サイズになっており、大型化に逆行するスマホとして私が気に入って使用しています。(私のスマホはこれ一台です)詳細はこちらをどうぞ。

そんなJelly2ですが、マイナーなこともありスマホアクセサリに選択肢があまりありません。ざっと調べてよさそうなハードケースがなかったので自分で作ったのが今回の記事につながります。

私の場合は自分で設計して3Dプリンターで作って、設計図はこのブログで公開して特に問題なく使っていたのですが、当ブログにゆっぅ様よりコメントいただき、DMMの3Dプリントサービスでの公開を提案いただきました。

DMM.makeとは

DMM.makeはDMMが運営する3Dプリンターサービスです。自分が作ったデータを3Dプリンターで様々な素材を用いて作ってもらったり、場合によってはデータそのものを図面から作ってもらったりもできるそうです。クリエイターズマーケットがありオリジナル物品の販売もできます。3Dプリンター関連の総合サービスですね。
自分は名前くらいは知っていましたが、「3Dプリンターは持ってるしあんまり関係ないかなー」くらいにしか思っていませんでした。でも今回見てみて感じた素晴らしい点は、下記のように素材が選べるところです。

  • シリコン
  • PP
  • ゴム系
  • MJF
  • アクリル
  • クリアアクリル
  • ナイロン
  • フルカラープラ
  • ABS(ライク)
  • NXE400
  • チタン
  • シルバー
  • プラチナ
  • アルミ
  • 真鍮
  • スチール
  • ゴールド

すごくないですか?金属まで使えるなんて!個人では到底対応不可能な素材がたくさんあります。(私がよく知らないものもたくさんありますが・・・)でもお値段は高そうです。オーダーメードだから仕方ないですね。
詳細は公式ページもご覧ください

登録して自身で購入 マルチジェットフュージョンとは?

こんな感じで登録されます

さて、DMMのアカウントは持っていなかったので作成し、自分のデータを登録します。アカウントの作成も特に戸惑うことはありません。上方にある「3Dデータをアップロード」からSTLをアップロードすると、それが造形可能かの機械判定がなされる仕組みです。素材ごとにレギュレーションは決まっており、判定後にそれが見える形になります。価格は使用する素材の量やサイズで決まりますが、アップロード時点ではわかりません。登録が完了すると「マイ3Dデータ」から詳細がわかるようになります。

オーダーする際はそのまま購入手続きに進めます。実際に素材を選ぶと値段が変わるのですが、どれがいくらなのか選んで見ないとわからないので戸惑います。未知の素材が多いので、DMMでは新方式というMJF(
マルチジェットフュージョン方式)
で作ることにしました。ある程度の柔軟性があるPA11という素材を選択。

マルチジェットフュージョン方式は粉体を積み上げながら必要な箇所のみを硬化させていく方式とのことです。HPが開発した方式で、粉を敷きながら上からインクジェットプリンターのようなヘッドで薬剤を噴霧して熱を与えて硬化、というプロセスを繰り返していくとのこと。固めていない粉のところもそのままサポートになるそうです。異方性があまりなく、積層剥がれのようなことも起こらないみたい。。。すごいなこれ!確かにインクジェット開発元のHPが作りそうな方式ですね。下記リコーのホームページに詳細がありましたのでこちらもご参照ください。ちなみにめちゃくちゃ高いらしいです・・。

気になるお値段は2000円以上、まず人柱のつもりで

素材の中では最安だったんですが、それでもJelly2サイズのスマホケースでもお値段は2000円では足りませんでした。家でPLAとかで作った場合はほとんどお金かからないので微妙なところです。自作で私は困っていないので悩むところではあるのですが、これが欲しいと言ってくれる方が少なくともお一人以上はいるわけですし、クオリティや装着できるかわからないまま出すわけにはいきませんよね、ということでポチッとしました。

個人的な不安としては、自宅で微調整してJelly2に合うようにしても、DMMにお願いしてピッタリ合うとは限らない点がありました。ご存知のように3Dプリンターは誤差があり、機種による癖なんかもあります。通常は問題になりませんが、特にコーナープロテクターがついたケースは上手く嵌まらなかったり割れてしまうリスクがあります。自分で作ったのもドライヤーで温めて柔らかくしてから嵌めてましたからね・・・
また、自分が全く知らない方式、どんなものが届くかわからないワクワク感があり、2万円じゃないのでまあいいか、くらいな感じでオーダーしたのが実際のところです。バンパーを気持ち短縮して入りやすくしました。

届いた!・・・凄いクオリティ

約1週間して、実際に届いたのが下記になります。クオリティがわかりますでしょうか?説明があった通り非常にざらっとした滑りにくい質感で、積層がわからず異方性が出ていないです。射出形成みたい。めちゃくちゃクオリティが高いです。マルチジェットフュージョン、すごい。ぶっちゃけ欲しい(笑)。オーバーハングのところのなめらかさとか、解像感も素晴らしいです。特にスマホケースとしてみた場合、このザラザラ感は新しいし落下リスクも少なそうです。なんというか、高級感があります。悔しいけれど、さすが高価なだけのことはある・・・

フィットについては心配したことはありませんでした。基本的に硬いですが、多少の遊びがあってプロテクターがついた今回のモデルも優しく扱えばちゃんとハマりました。ただ、穴などちょっとした部分に誤差があって、イヤホンジャックの穴部分は微調整しました。唯一気になったのは電源ボタン側のオーバーハング部分で、どうしてもちょっと弛みます。PLAだとドライヤーであっためて押し付けると直るんですが、ちょっと無理そうです。ただこれ以上タイトにすると多分入らなくなるので、これは限界ということにさせていただきます。

一応購入できますのでよければご検討ください

ということで無事に収まることがわかったのでDMMで出品してみました。下記リンクからご覧くださいませ。

そう需要はないと思いますが、そもそもニッチな端末ですし、実際あまりアクセサリが売られているものがないのも事実。どなたかがどこかで使ってくれると嬉しいです。あと、ストラップホールですが、どうしましょう。。強度がわからないので落下、破損リスクがあるんですよねぇ。責任負えないから微妙なんです。ゴツくしすぎるのもどうかと思いますし。どうしても欲しい方はどの部位に欲しいとか、よかったらコメントください。

あと、大事な値段なんですけど2400円にしました。・・高いですよね。ただのケースですもん。でも手数料取られるので利益はほとんどないです(笑)このブログ見ていただけるかたが増えたら嬉しいなと思います。
裏技?として微調整前の物であれば当ブログのSTLをダウンロードして作ってもらうこともできるとおもいます。ただ、調整していないので保証はできません

2021年末までで10件もご購入いただきました。お役に立ちますように!

2022年1月追記です。上記DMMのケースなのですが、高額にもかかわらず10件もご購入があったようです。お役に立てたなら幸いです。今後とも当ブログをよろしくお願いいたします。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました!