Snapmaker 2.0 A250 レビュー 専用エンクロージャーも素晴らしい 大きめの物が作りたい素人にこそおススメ

ブログやTwitterをみていただいている方は知っていらっしゃると思いますが、しばらく前に3Dプリンター買い替えました。基本的には同じものでSnapmaker2.0 A150からA250への変更です。地味ですが3Dプリンターのモジュールが小改良されていたりと違いがあります。初期費用こそかかりますが3Dプリンターでつまづきやすい部分が自動化されており、3Dプリンターそのものに詳しくなくても使用することができるため、私のような素人には特にお勧めです。近日中に3Dプリンター専用のFシリーズも出るみたいですし、ご検討いかがでしょうか?

Snapmaker 2.0とは

Snapmakerシリーズは元々クラウドファンディングから始まった、今年で5周年を迎える中国のメーカーです。3DプリンターとCNC、レーザー加工がセットになった前機種Snapmakerから各種機能がアップグレードした現行機種がSnapmaker 2.0で、今年から日本で正式に販売されています。私は海外からこのSnapmaker2.0のA150という小さめの機種を買って使っていました。基本的にはサイズが異なるのみで、機能はほぼ同様です。以前のご紹介は下記ブログもご参照ください。調整1ヶ所のフルオートレベリング、フィラメント切れ検知、停電復帰を含め、現行のFDM方式プリンターの機能は全て揃っていると考えていただいてOKです。

なお、このsnapmaker2.0はモジュール構造となっており、今後も新たな機能を持った部品が登場する予定です。すでに発売されているロータリーモジュールのほか、今後、パワーアップしたレーザーモジュールやデュアルヘッドの3Dプリントモジュールも販売される予定です。空気清浄機なんて変わり種もあります。必要に応じて機能を追加できるのはファームウエアのアップデートとモジュール間のCANによる通信システムがなせる業だと思います。故障時の部品単位の交換も容易ですし、長く付き合えるマシンだと思います。最近マイナーアップデートバージョンのATシリーズと3Dプリンター専用のFシリーズもリリースが決定したみたいです。

A250購入の経緯

置き場所の都合もありA150を買ったわけですが、この1年弱で3Dプリンターにどハマりした私は、その造形サイズ(15cm大程度)に限界も感じていました。そんな中、たまたまSnapmaker主催のコンテストで二回も賞を頂くことができ、それがきっかけとなりました。最初にいただいた賞品がA250以上でないと使えないモジュールでしたし、さらに二回目の受賞では専用エンクロージャーもいただくことができたため、頂くエンクロージャーをA250用にして、本体は自腹でA250にアップグレードすることにした次第です。造形可能サイズが約250mm程度になりました。

幸い、まだ半年ちょっとのお付き合いであったA150は綺麗に使っていたこともあり、結構なお値段で里子に出すことができましたし、楽天の正規代理店からA250(定価約20万円!)は買い周りセールや賞品のポイントアップetcを最大限に活用して4万ポイントを超える還元を受けることで、最初から定価でA250を買ったのとほぼ同程度でアップグレード出来ました。

A250の使い勝手

A150からの変化は基本的にサイズのみになりますが、やはり基本性能の高さを感じます。各パーツの剛性が高く、組み立てていても安定感が高いです。大きくなってもビルドプレートの平面性は問題なく、キャリブレーションはオートで済みます。磁気を利用したこのキャリブレーションは、ファームウエアの更新で測定部位を増やすことができるようになっており、より精度が向上しました。ベッドを熱した際の誤差も踏まえて、加熱した状態でキャリブレーションすることもできます。操作はタッチパネルのみで可能で、一般的によくあるベッドの裏の高さ調整ノブを回す等アナログな操作がないことも特徴で、ノーストレスです。

なお、A150からA250に変わっても、スライサーソフトの設定は全く変える必要はありません。実際の出力精度もA150と比較して差は感じませんでした。ただ、3Dプリンターモジュール部分は実はマイナーチェンジしていまして、ノズル部分の冷却が強化されているようです。実際の造形物は元々A150でも問題なかったため、差があるとは今のところ感じていませんが・・・。あと、地味なところですが、電源モジュールの騒音はA150よりちょっと静かです。この辺もマイナーチェンジがあったのかもしれません。まあ、いずれにせようるさいので買い替えた人しかわからないかも。
因みに最新型となるATシリーズではどの程度かはわかりませんが静音化が図られているようですね。

何よりやはり大きいものが造形できるのはいいです。別記事でもまた紹介させていただきますが、A150では不可能だったサイズの造形をすでに何回も行っています。また、部品の量産にも向いています。ただ、大きい物でも造形スピードが変わるわけではないので、デカければ時間がかかります。3Dプリンターに慣れて居ない多くの一般の方にはびっくりされてしまうと思いますが、数日かかることも普通にあります。あと、失敗した時のダメージ(時間的、材料的な損失)も大きいです。

専用エンクロージャー 高いのには理由がある

最初に、Snapmakerの専用エンクロージャーは結構お高いです。A250用のエンクロージャーの日本正規販売価格は66000円です。2、3万で購入できる3Dプリンターがたくさんある現在、箱にこの値段出せる人はそう多くない気がしますが、今回は賞品でいただいたのでありがたく使わせていただいています。(実際には送料と、輸入消費税10%がかかっているのでタダではないですね。)

高価ですが、理由もあり、箱といえども決して手抜きされていない姿勢がそこにはあります。3Dプリンターのみでなく、CNCやレーザー加工のため、ケースの色付き透明アクリルはかなりの厚みがあり、レーザーから網膜も守ってくれます(メガネ併用が推奨です)。箱とコントローラーはCAN接続され、コントローラーから各種操作が可能で不慮の事故にも強く、エンクロージャーを開けると自動停止する機能までついています。

エンクロージャー自体の剛性もSnapmaker本体並みに高く、組み上がった後はちょっとのことではびくともしません。(重さも16.5kg!)内部にはLEDライトも装備されており、部屋の環境に左右されず内部の確認が可能です。ABSの造形やレーザー加工時の臭い対策も万全で、排気ファンとダクトも付属してきます。

ドア部分は強固なマグネットで固定されており、一旦閉じてしまえばガタつきもないです。2方向から開くようになっており、各種メンテナンスもエンクロージャーに入った状態で行えるようになっています。なお、エンクロージャーと本体は台座部分で物理的に位置が固定されるため、ずれる心配はありません。またタッチパネル部分はちゃんと操作できる位置に変更され、フィラメントの供給はエンクロージャー外部から穴を通す形で行えるようになっています。備えあって憂なしの文句のないエンクロージャーだと思いますね。高いけど。

ユーザーフレンドリーで素人にこそお勧め

なぜそう言えるかというと、私がそうだからです。3Dプリンターを購入してもうすぐ1年、初心者とは言えないかもしれませんが全く知らないこのモノづくりの世界にぴょん、と飛び込んですぐ使える3Dプリンターは意外とまだ少ない印象があります。一方でいつもお世話になっているtwitter界隈には自分でどんどん改良、改造を施し3Dプリンターそのものを高性能にしていく偉人の方々が沢山います。正直、人生でそういう経験がない一般人がいきなり挑戦するのは難しいですよね。そんな中で、Snapmaker 2.0は予備知識なしに購入しても問題ない商品です。初期費用こそ掛かりますが、試行錯誤に使う時間を考えるととてもお勧めしやすい3Dプリンターだと思います。また、全然手を出せていませんがCNCやレーザー等、遊び倒せること間違いなしです。

安いから買ったはいいけれど、結局使わなかった・・・よりは高い買い物したんだからどんどん使おう!っていうくらいのほうが素人が飛び込むにはいいのかな、と思います。あ、ただし、色々やろうと思うとパソコンの知識やソフトの使い方を学ぶ必要はありますね。もし、このブログがそんなあなたのお力になれれば幸いです。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました!