Shanling M0 をDACとしてiPad proに接続 Apple Music ロスレスにも対応

2021年6月11日

商品自体は新しくないものですがShanling M0についての記事です。他サイトでiPad proにおいてUSB-C経由でのDAC利用ができないとする記事があったのですが、ちょっとした工夫で無事ipad pro (2021)のDACとして使用できたのでご紹介させていただきます。

Shanling M0とは

Shanling M0は2018年ころに発売が開始となったハイレゾ対応の超小型のDAP(デジタルオーディオプレーヤー)です。商品価格が1.5万円と手ごろでESS Sabre ES9218Pというそこそこ良いチップを使用しており、microSDで容量の制限がない点も高評価です。今はamazonでも在庫は少なく、販売終了ではないですが、やや入手しにくくなっています。今更ほしい方がいるかはわかりませんがamazonリンクも貼らせていただきます(笑)

小さすぎるので操作性に一部難があるなどの指摘はありますが、非常に多機能が特徴でファームウエアの機能が続々追加されDAC機能、Bluetooth送受信機能、AptXのみならずLDAC送受信までコーデック対応が行われるなど個人的には推し要素がいっぱいです。昨年はスマホからの操作にも対応し、DAPとしての操作性の悪さも改善されています。詳細は今回の主題とはずれますので、需要がありそうならもう少し細かいレビューを追加させていただきますね!

ついにapple musicがロスレス、ハイレゾ対応に

さて、2021年6月8日Apple Musicがロスレス、ハイレゾ対応となり、atmos 利用による空間オーディオをひっさげたうえ、価格据え置きで先行するハイレゾ配信業者を駆逐すべく?渾身のストレートを出してきました。
それに呼応する形で国内でも6月9日、Amazon Music HDが価格据え置きになり競争が激化。ほかのハイレゾ配信サービスはかなり危うい状況です。

ただ、個人的にはApple Musicは現状ハイレゾ配信されてもapple TV 4K以外、DACを繋がないとハイレゾ利用ができません。アナログ端子がないですし、現状airplayや無線のAACは対応できないんですよね。AVアンプもairplay前提で作っているためおそらく今後も対応は困難ではないかと思っています。現時点ではAmazon Music HDのほうが対応機器(我が家のYAMAHA製AVアンプも含め)が多く、家の機材でストリーミングする方にはお勧めです。空間オーディオは興味がありますが・・・Apple独自規格が皮肉にも裏目に出た印象を受けますね。逆に言えば、ロスレス対応の規格が近々出てくるだろうと思います。

iPad proではM0はDACとして使えない?→そのままでは利用できず

さて、先日iPad proを購入し、そのうちレビューしようかと色々使っている私ですが、せっかくなのでハイレゾ対応Apple Musicを3か月無料体験してみることにしました。が、先のようにAVアンプでの対応は無理です。かといって本体のスピーカーでは意味ないので我が家にあるM0をDACとして使おうと考えたのですが、ちょっと調べるとマイナビニュースのサイトM0がiPad proに繋がらないとの記事がありました。

自身で試してみましたが、確かにUSB-C to Cケーブルで繋いでも機器として認識されません。今回からiPad ProはThunderbolt 3対応となり変更されているかと思いましたが結果は同じでした。やはりiPad Proがシンク側となってしまい、外部USB機器としてShanling M0を認識することはできませんでした。

iPad Proで利用するためにはOTGアダプタが必要

何らかの形でiPad Pro を強制的にソース側にしてやればいいわけですので、ちょっと遠回りしてUSB-C to AのOTGアダプタ(100均で売ってるやつです)を介して、M0をUSB-A対応機器として認識させたところ、あっさりDACとして認識されました。すっきりとはいきませんが、この解決策を提示している記事がなかったので誰かのお役に立ったら幸いです。

動作についても一通り確認してみましたが、moraで購入したハイレゾFLAC 96kHz/24bitやDSD 5.6MHz/1bit、Apple MusicのハイレゾロスレスALAC 192kHz/24bit、Amazon music HDのUltra HDいずれも正常に動作しました。

未確認ですが、LDAC利用でワイヤレスロスレスも出来そうです

さて、このShanling M0は上記のハイレゾを更にBluetoothで飛ばすことができるのが特徴です。つまり、対応商品を持っていないので未確認ですが、おそらくソニーのLDACを利用してApple Musicをハイレゾ級音質でワイヤレスイヤホンに転送できるということです。ガジェットの組み合わせで純正に不可能なことを実現するのはロマンがありますよね(笑)
もし実現可能な環境をお持ちの方は試されてはいかがでしょうか?

ところでハイレゾ、必要ですか?

ここまで書いておいてなんですがこのハイレゾブーム、今後どうなるでしょうかね?そもそも違いがわかるのか、という議論がよく出ますので、最後に私見を述べさせていただきます。

個人的にはロッシーでも256kbps以上のビットレートなら音質的には十分良くて、外で聴くなら全くもってロスレスもハイレゾも不要ではないかと思います。音をいじらずに、良いイヤホンで聴けば確かに違いはわかります。高音中心の粒がはっきりしますし、ハイハットなんかは特に違いが顕著ですが、環境音のほうがずっと影響が大きいです。エネルギーロスとか、ネットワーク帯域を考えるとコスパが悪いと考えます。

ましてやハイレゾに至っては、家のオーディオでさえパッと聞いてロスレスと違いがわかる人がいるのか不明です。聴き比べても正直私の実力では差がよくわかりませんでした。私はいくつかハイレゾアルバムを購入していますがそれは純粋に気に入ったからです。今回は追加費用がかからないためお得感が強いですが、ハイレゾ常用は必要ないと私は考えています。
良かったら皆さんのお考えもぜひ教えてくださいね。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました!