2Dイメージ生成からマルチカラープリントまでこれ一つで! Hi3D(Hitem3D)は色々遊べるツール群で今後にも期待

今回は Hi3D(Hitem3D) さんとのコラボで、利用可能なクレジットをご提供いただき実際に使ってみたレビュー記事になります。単に「生成」するのではなく、新たにCADでモデリングする素材として利用するのも楽しかったですよ!自分のモデルを利用するツール等も充実してきておりこれからの展開もたのしみです。複数のツールを横断しなくてよいので「オールインワン」に偽りはないと思います。

はじめに AIに対する考え方について

急速にAI関連の技術やニュースが増える昨今、技術そのものとしては非常に興味深いものの、賛否含め極端な意見も散見されるAI生成界隈。私個人としては少なくとも3D関連についてはAIにはあまり否定的な立場ではなく、注目はしていました。一方今回のHi3Dさんを含め、流れてくるCMを見るとIPや著作権に対する意識の低さが見られるため、このお話を受けるかどうかもやや迷った経緯があります。とはいえ単なる生成に限らず、様々な用途を想定し私自身が面倒に感じていた部分を肩代わりしてくれそうな感じもあり、今回色々使って記事を書くことにしました。当ブログでの方針と同様、記事内容については一切指示は受けておらず、好きなように書かせていただいております。忖度はないので普段と同様にお読みいただければと思います。

また、AIという技術を受け入れがたい方は当記事は飛ばしていただくことをお勧めしますが、こういう使い方もありじゃないかな?という方の一助になれば幸いです。ぜひバラバラっとお読み下さいね!

Hi3Dとは

Hi3D(旧Hitem3D)は、単なる「画像→3D変換」だけでなく、プラットフォーム内で2D画像生成から3Dメッシュ化、テクスチャリングまでを一貫して行えるのが大きな特徴です。ちなみに今後発表される最新世代のモデルでは高解像度のジオメトリ再構成に対応し、細かい凹凸やディテールを保持したまま出力できるよう設計が進んでいるようです。

3Dプリンター関連機能も搭載してきており、BambuやCrealityなどと提携し印刷までのワークフロー全体に焦点を当てている印象です。先日のJRRF2026にも出展されていました。母体は「MATH MAGIC HK LIMITED」という香港の企業のようです。2025年の7月にPR TIMESでサービスが発表されているのでちょうど1年ですね。

AI関連企業として2024年に設立されたようですが、あまり情報は出てきませんでした。逆にたった数年でこれだけデカくなるのはすごいですね・・・。

料金体系について

Hi3Dにはいくつかのプランがあり、アカウントを作って使用していく仕組みです。ソフトウエアとしては存在せず、webブラウザを介して使用します。

私が使用させていただいたプランは月あたり1000クレジットという単位でAI生成が行えるポイントのようなものが付加されます。生成毎に減っていきますが、スマホゲームのようなポイント制度?があります。ログインで10クレジット付加されます。毎日できるのはそれくらいなのですが、毎日ログインすれば300クレジットなので3割増しになると考えればなかなかのものです。代表例として3Dの生成ですと25-30クレジットの消費です。

3D関係だとテクスチャ貼りや分割、マルチカラーなどで10-20クレジットを消費する感じです。生成AIはどうしてもガチャ要素があるので何とも言えませんが、今回遊んだ範囲では1000クレジットあればかなり楽しめると思います。月額だとProで約1500円、年払いなら割引次第ですが、月当たり930円まで下がります。(2026/7現在)。Freeプランでも遊べますが、商用利用不可やAIモデル制限、ダウンロードの回数制限等それなりに制限がしっかりあります。

3Dモデルに特化しプラットフォームで完結が可能

当初私は3Dモデル作成以外の機能があることを知らなかったのですが、Hi3Dは結構機能が豊富です。新規機能もどんどん足されている印象で、直近では3Dプリンター用の機能がどんどん追加されています。例えば一般的な2DのAI生成画像。クレジット消費が安いTikTok系のSeedreamのほか、ChatGPT imageやGoogleのNanoBananaが選択可能です。これでモデルやテクスチャを作って活用できます。もちろん他のAIも契約していればこの機能は不要でクレジットの節約が出来る訳ですが、色々なプラットフォームをそれぞれ契約している方ばかりではないと思うんですよね。

Hi3D1つにお金を払えば2Dから3Dまで全部利用できて相互に扱いやすい(自分の生成したアセットからダイレクトに読み込める)のは強みだと思います。出来上がった画像をクリックすると、そこから3D生成画面に飛ぶことも簡単で、いちいち画像をPCからロードする必要もなくなります。

web上で完結するためPC環境も選ばず、生成を指示した後は放置しても大丈夫です。何かトラブルがあって生成できない場合は後でちゃんとクレジットも返却されました。

1周年を迎えて様々な機能が追加 3Dプリンターを意識した仕様に

リリースから1年で、かなり機能が充実しているのも個人的には興味深い点です。単なる生成にとどまらず、意欲的な機能が追加されています。今回使用してみた限りではまだまだ実用上の問題はあるのですが、下記機能はどれも非常に興味深いです。

  1. 既存モデルへのテクスチャ貼り付け:メッシュに対して、AIがテクスチャを適当に貼り付けてくれる機能。代表例として紹介されているのは花瓶のようなものですが、個人的には迷彩柄とかが楽しいんじゃないかと思います。色々試しては見ていますが現状はイマイチ感もあります。ですが今後どんどん洗練されていくのではないかな・・・と非常に注目しています。
  2. マルチカラーモデルの生成支援:出来上がったモデルを色分けしてくれる機能です。出来上がったものをobjファイルで出力するとマルチカラーのモデルとして読み込まれます。こちらもまだまだな印象はありますが出来上がりの色数を決めるなどチューニングが行えるようになっており、ツールチェンジャー機が多数登場している昨今、非常に魅力的な機能になっていくと思います。
  3. 人体モデルなどの分割機能:1体のモデルをパーツごとに自動分割してくれる機能です。現状は主に人型がターゲットな印象で車やバイクなどはうまく分割できませんでした。今回は紹介しませんが上手に分割出来るようになるとかなり強力だと思います。

まず既存モデルへのテクスチャ適応ですが、現時点で都市迷彩柄のテクスチャをAIに作ってもらって車のモデル等に適用したのがこれです。それなりな感じになっていますよね。モデル自体は今回印刷していませんが、テクスチャとしてはしっかり貼ってくれている感じです。3輪バイクを見てみるとシートやタイヤも都市迷彩柄になってしまいました。この辺の柔軟性はまだまだだったり運次第(AI生成ガチャ要素)だったりしますがいい感じ。

マルチカラー支援については例えばこのオウム。色数を変えることで雰囲気は変わりますが、実現可能な色数内での表現幅がわかりやすくてよいです。こちらはSnapmaker U1でのFull spectrumと組み合わせると4色の範囲内でもより多くの色が扱えるため、今後そういったものを考慮してくれるようなロジックが入ったらもっと楽しくなりそう。Full spectrumを利用して試しに以前ブログにした、EINSTAR2で3Dスキャンしたamiiboをカラー分割して印刷もしてみました。EINSTAR2のブログはこちらをぜひ!めちゃ性能が高いスキャナです。

茶色が余った木質フィラメントしかなかったこともあり、糸引きで印刷クオリティは低くなってしまいましたが茶色、黄色、白、水色の4色で、紫や緑色、薄めの茶色等が表現されているのがおわかりいただけますでしょうか?じっくり拡大せずたとえばこのブログ上でぱっと見ると4色むしろ水色を感じられませんよね(笑)。

こういったマルチカラーの応用が「所詮この程度」とお感じになられるか、「ここまで来たのか」と思われるかは皆さんの立ち位置によると思いますが、私としては非常に面白いと考えています!

また、高価な機材がなくても遊ぶことも出来ます。GLB形式の色付きメッシュが取り込めるので、例えば私が使用しているKIRI ENGINEを使用してスマホカメラで撮りたいものをぐるっと録画してメッシュ化したものを読み込んで、マルチカラーで印刷出来る形にしてくれました。

Twitter(X)にも出しましたが動画でぐるっと撮影すれば思い出のおもちゃのデジタルアーカイブが作れるんですよ。すごくないですか・・・?

Hi3Dとプリンターを組み合わせることで負担少なく3Dミニチュアが作れるのでこの用途もぜひ発展していってほしいなと思いました。

使用しているいフィラメントのAmazonリンクです。良かったらご利用ください。スプール再利用できてよくできています。

アセット一括作成も可能 クレジット消費が節約できます

こういうAIのモデル生成を、皆さんどんな用途に使われるのでしょうか?プロンプト等試行錯誤して思い通りのものを作ってもらう方も多いと思うのですが、極端な話私たちはモデル作成自体は自分自身でもできるわけで、そうするとちょっとした時短だったりインスピレーションの元として利用するのもありですよね。

というわけで今回試したのがロボ系のパーツづくり。アーマード・コアみたいな感じのロボパーツを色々一気に、クレジット消費少なく作れるのかな、という疑問があったのでやってみました。例えば6パーツ(バリエーション)を一気に作れれば、クレジット消費を大幅に削減出来ますよね。ということで試してみました。

Hi3d内のNanobananaで部品を並べる感じの2D画像を作ってもらって、それを元に3Dモデルを作成してみました。色々試してみましたがちゃんとできました!具体的には、ロボットを構成するパーツ(頭部・胴体・腕・脚・武装パーツなど)を1枚の画像内、あるいは1回の生成フローの中で複数個並べて指示しています。結構よくできていると思いますよね。ただディティールは数が多くなるといい加減になりがちなので要注意。

1パーツずつ個別にクレジットを使って生成するのに比べ、「まず量産して当たりを付ける」使い方としてはかなり有効だと感じます。特にロボットのようにパーツ点数が多いモデルでは、この「アセットまとめ生成」は今後の使い方として十分楽しめたので、ちゃんとモデルを作ってみました。

CADでモデリングする素材として利用。モデリング練習にも有用!

ここが今回の記事の要です。生成されたパーツをそのまま印刷して終わり、では私があまり面白くありません。せっかく未熟とはいえモデリングはできるので、AIで作ったものを糧に自分のスキルアップを目指しましょう!・・・ということで今かなり使っているPlasticityという柔軟性の高いCADソフトのモデリング練習を兼ねてロボットの部品をそれぞれAI生成→CAD化して自由にパーツとして使えるようにしてみました。

ご存じのように現状、こうした生成AIによってつくられたモデルはポリゴンですし、Blenderなどで読み込むとわかりますが「きれいな面」ではないです。特にハードサーフェス系では無駄にポリゴン数が多いのもうれしくないですよね(プリンターで印刷するなら気にしないという考えもあるでしょうが)。ポーズを自由に変えたりも当然できません。色々なパーツを部品単位でCADで作っておけばほかの設計にも利用できますし応用しやすいのでこの生成した3Dモデルをもとに、ロボパーツを作ってみることにしました。

・・・と言ってますが、正直自分はあまり「無」から「有」を作り出す才能をあまり持っていません。Twitterには天才がいっぱいいて非才の身としては常に「すごいなぁ!!」と思っています。たたき台があるとモデルが作りやすいのでそこをAIに支援してもらった感じです。ということでやってみました。

こういう感じで複数のパーツをPlasticityを用いてモデリングし、あえてスライサーで全部読み込んでみるという無茶ぶり。多脚にしたくなったのでちょっと細いけど4脚のロボを作ってSnapmaker U1で印刷しました。色は3色で、サポート用に黄色のCoPEを使っています。

私個人としては、これは「AI生成」ではないです。最初に参考にしているだけでできたモデルにAIは一切使用されていないので。こういう使い方はAIが苦手な方でも十分「あり」なんじゃないでしょうか・・・?これ、ざらっと6枚写真が並んでいますが、最初のAI部分以外かなりの手間がかかっているんです(笑)。

今度はこれをAIに読み込ませてバリエーション作ってもらってもいいかもしれませんね。機会があったら試してみたいと思います。

ちなみに、3Dモデルの生成にはそれなりに時間がかかります。ほかの作業やモデリングをしながら片手間に行うのがお勧めの使用方法かなと思います。

まとめ

ということでHi3DさんのオールインワンAI3Dプラットフォーム、いかがでしょうか?権利関係等色々問題はあるとは思いますが、技術的には非常に興味深いですし、使い方にもよるもののかなり色々な使い方ができると私は感じました。

個人的には今後、テクスチャー関連や3Dモデルの色分けなどをより高精度に、自由度高く行えるようにしてもらえるととても素晴らしいなと感じます。完全な生成ではなく、私たちプリンターを扱う側やモデルは自身で作成する方にも対応しやすい支援AIはありがたいと思っています。例えばモデルのバランス変更や、ポージングの変更が自由にできたり、変形するのではなく部品単位でボーンを入れられたりとかそのうち出来るようになると嬉しいなぁ・・・。

「AIにお任せで完成品を作ってもらう」だけでなく、「AIをたたき台にして自分で作る、スキルアップに役立てる」という使い方も含め、今後のアップデートにも引き続き注目していきたいと思います。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました!