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カーモデルのヘッドライトパーツ製作 クリアパーツを3Dプリンターとダイソー100均レジンで作成 update

以前お伝えしたFDM方式3Dプリンター製鋳型を用いた透明部品の作り方ですが、最近見栄えがするように手順を変更しました。形状にもよりますが特に車のヘッドライト等の透明部品が欲しいところにおすすめです。透明パーツが作りたい方の参考になれば幸いです。

3Dプリンター造形物を鋳型にした透明パーツの作成

この記事は1年弱前に公開した下記記事の派生になります。初めてご覧いただく方はまずは下記記事をご覧頂けるとわかりやすいと思います。ご存じのとおりFDM方式の3Dプリンターで透明度の高い樹脂パーツを作るのは困難です。フローを多くしながら塗りつぶす方法であればある程度透明なものが作れますが、形がアバウトになりがちです。

下記ブログのテクニック自体は非常に単純なもので、柔らかめのPLA樹脂を使って透明部品の鋳型を作り、そこにダイソーレジンを流して硬化させ、透明部品を作る、というものでした。研磨いらずにするために積層跡にレジンを追加して平滑にする手法を思いつき、ご好評いただきました。ありがとうございます。

最近子供のリクエストで車のボディを作る機会が増えたので、そのヘッドライト部分に透明パーツを作ることになりました。手順を変更することで、積層痕埋めと接着を両立する方法を思いついたため、前回の続きとしてこの記事を書かせていただきます。

Fusion360で鋳型を作る

鋳型の作り方はお好みで良いのですが、今回はくりぬいたヘッドライト部分を平面形状から押し出したブロックでブーリアンして簡単に製作します。ライト部分から3点を選択して平面を作製し、スケッチで適当に長方形を描いて押し出し、鋳型にしました。

今回のモデルは最近作ったGRヤリスっぽいモデルです。またご紹介させていただければと思いますが、最終的にはダイソーミニ四駆のシャシーと組み合わせて子供が遊んでいます。

小さめに鋳型を造形して100均レジンでクリアパーツを作製

造形は小さめにしたほうがいいです。オフセットで可能な場合は-0.2mm程度、もしくは造形時に大きさに応じて98%等微妙に縮小して造形してください。はめ込めるサイズであればOKです。

前回のブログと同様、造形のお勧めは柔らかいフィラメントです。Polyterra PLAを私は使用しています。破壊しやすくするために壁は2層とし可能ならインフィルのパーセンテージとフローは落としましょう。写真の物はトップがありますが、形状によってはトップもなしにすると壊しやすいです。Polyterra PLAはPLAなのに柔らかく、粘りがあるので型としては非常に優秀だと思います。

鋳型が出来上がったらそこに100均透明レジンを流して固めます。丁寧にしないと気泡が入り、硬化時に穴が開いてしまうので注意してください。(とはいえ、穴も後から埋められますが・・・)100均レジンはしっかり硬化させるため、私は日光にしばらく置いています。固まったら型を壊してクリアパーツの出来上がりです。クリアパーツ自体が薄すぎると割れやすいので注意して壊してください。形状によってはとっかかりを追加しておくのもいいと思います。

モデルに挿入後、隙間を積層跡ごと追いレジンで埋める

前回ではここですぐ追いレジンをしていましたが、特に車のパーツなどはめ込むことを考えた場合にはパーツ固定も必要になります。先に追いレジンをするとはめ込むときに誤差が生じるのと、どうせ接着しなければならないため、今回は出来たちょっと小さめのクリアパーツをまず所定の位置に収め、その状態で追いレジンを行いました。これが結果としては大正解でした。

手袋をして、もし必要なら最小限の接着剤で目立たない部分にクリアパーツを仮固定しておきましょう。(蛇足ですが、瞬間接着剤は白くなるので使用不可です。)そこに追いレジンをしていきます。

接着も同時に完了!仕上がりがキレイです

追いレジンが樹脂との間に入り込むことでクリアパーツの接着も不要になりますし、きれいに仕上がります。つまようじ等で積層痕にレジンを広めつつ、隙間にもレジンを置いていき、必要な部位で硬化していきます。必ずしも1回で硬化させる必要はないですが、表面が波打ちやすくなるのである程度一気に埋めたほうがいいと思います。気泡が入って穴が開いた部分があればそこもレジンで埋めてしまってください。

また、車のライトなど少し盛り上がらせたい場合は垂れない程度に多めにレジンを入れて粘性と表面張力で盛り上がっている状態で硬化させましょう。ダイソー100均レジンはブラックライトでの硬化が早いので、前回ブログ同様100均のシークレットペンが便利だと思います。

必要があれば銀メッキパーツを裏側から同じくクリアレジンで固定することもできます。表側から照射して固めてくださいね。今回我が家では手っ取り早くアルミホイルを裏側に当てるだけの簡単ヘッドライトにしました。固定もメンディングテープで裏から見ると残念な感じですが、結構雰囲気出てるのではないかと思います。予算もかからないしちょっとした工夫ではありますが、慣れるとかなり応用範囲が広いと考えています。

いかがでしたでしょうか?FDMプリンター単体ではなかなか製作しにくいクリアパーツの作成、ぜひ試してみてくださいね!工夫次第で色々出来るのは本当に面白いと感じます。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました!