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初心者の3Dプリンター生活 色々な素材で印刷してみよう 木質フィラメント W418 編

2021年1月16日

最近PLA以外のフィラメントをいくつか購入し、試しています。今回はNature3Dさんの木質フィラメントであるW418をご紹介させていただきます。通常の木粉配合フィラメントはノズル詰まり防止のため0.5mm径以上のノズルが推奨されていることが多いのですが、このフィラメントは0.4mmでも問題なく使用できます質感もよくおすすめですよ!

木質フィラメントとは?使い道は?

FDM方式の3Dプリンターの特徴として挙げられるのが素材の豊富さです。
フィラメントを溶かして形を作っていくため、素材を選ぶ自由があります。
実際数多くのフィラメント素材がamazonなどで販売されていますよね。
そんな中木質フィラメントは、木の粉が含まれているのが特徴のものになります。
※実際には木質調で木が入っていないもの等、いろいろな種類が売られています。

木質フィラメントの最大の利点は温かみのある造形物が出来ることです。
後述しますが、出来上がりの風合いがPLAなどとはかなり異なります。
軽く研磨したりもでき、加工も容易です。やや柔らかいため、ケガもしにくい気がします。
(飲み込んでしまうほど小さなお子さんには不適です)
木材風のおもちゃ、おままごとの道具、インテリアやデスクの小物など、幅広く使える印象です。
我が家には3歳児がいますが、いわゆる「(約半分だけど)木でできたおもちゃ」を作る素材にはうってつけで、結果として壊れてもstlがあれば作り直せますし、子供の教育(?)にもなりそう。

興味があり当然「欲しい!」と思ったのですが、注意すべき点はノズルの詰まりとのこと。
・・木粉が入って不均一な樹脂になりますし、熱が加われば確かに詰まりやすそうです。
そこでフィラメントをいくつか確認しましたが、推奨されているノズル径は0.5mmが多かったです。
でも、私の購入したsnapmaker2.0は0.4mm径のノズルが標準装備でしたorz

Nature3D W418 木粉PPフィラメントは0.4mmノズルで使用可

ノズル径であきらめかけた木質フィラメントですが、0.4mmでOK!という商品を見つけ即購入。
それが今回購入させていただいた下記Nature3Dさん謹製の木質フィラメントです。
※詳細は下記をご覧ください。ほかにも特徴あるフィラメントが販売されています。

このフィラメントはベース樹脂としてポリプロピレンが使用され流れやすい仕様となっているそうです。
見た目はやや濃いめの色で木粉がなんと52%も含まれています。
少ない知識ですが、他の商品で50%超の配合はなく、造形しなくても既に独特の質感があります。
ざらっとしていてにおいも木材っぽい感じです。・・最初はノズル詰まりが心配になりました。
にも関わらず、0.4mmノズルでも詰まりません。(少なくとも私の環境では詰まりはゼロです)
唯一のトラブルはエクストルーダー内で折損しフィラメントが送れなくなる事象でした。
発生は一回のみでしたが、フィラメントはやや折れやすいため注意は必要と感じました。

また、製品画像が下にありますが、Nature3Dさんのフィラメントはフィラメントスプールなしの中身だけでも販売されています。スプールはthingiverseで公開されており手持ちのプリンターで作成できます。
非常に特徴的なこのフィラメント、65m、180gで税込み1780円(2021/01時点)と決して安くはないわけですが、唯一無二のフィラメントと考えるとむしろ良心的な価格だと思います。
こうした工夫でこの値段で成り立っているかと思うと頭が下がります、本当に。
→なんと、個人で作ってらっしゃるそうです。貴重な日本製フィラメント、応援したいですね!

なお、上記nature3Dさんのサイトにも今回私が出力した時のtwitterを載せていただいております。
あ、でもこのレビューは私が書きたかっただけですし、ヤラセは全くありませんのでご安心ください。
試せばわかる、良いものです。

実際の使い勝手、造形物はどう?

さて、気になるのは使い勝手はどうか、実物の感触は?というところですよね。
まず私の場合(snapmaker2.0 ダイレクトエクストルーダー)の主要な造形条件は下記のとおりです。
なお、Nature3Dさんサイトにある通り、当方のプリンターではホットエンド温度下限に引っかかり、フィラメントが送れませんでした。(エラーは出ず、ヘッドだけ動き出しました。ご注意ください)

  • GコードM302 P1 にてホットエンド下限制限回避
  • ノズル温度155度(初期レイヤー160度)
  • ベッド温度40度(初期レイヤー50度)
  • フロー100%
  • インフィル15%
  • 壁厚0.8mm
  • 引き戻し2mm

初期レイヤーの食いつきは強くなく、当方ではスティックのりにお出ましいただきました。
剥がれを考えると小さめの部品はブリムがあったほうがいいですね。
でも、最初さえ乗り切れば後は極めて安定した造形が可能です。
なお造形後はがすのは容易で、ブリムもペりぺりとはがすことが出来ました。
総じて個人的にはPLAとそこまで変わらない操作性だと思います。

写真は当方で造形したものですが、ざらっとした風合いの温かい感触の造形です。
猫なんて、その辺の雑貨屋さんでそのまま売ってそうなクオリティです。
ヒンジ部分も全く問題なく造形されました。
ただ強度はPLAと比べると弱く、薄いものは子供の力でも壊される可能性があります。
逆に言えば、子供が怪我する前に壊れるのでやはり子供のおもちゃとしては最適です。

なお、今回造形したstlはいずれもthingiverseより頂いたものになります。下部のリンクもご参照ください。
また、youtube動画もありますので見ていただけたら嬉しいです。
・・・それにしてもクオリティ高いモデルですね。そのうち私にもこういうの作れるでしょうか??

一味違った3Dプリンターの造形を試してはいかが?

同じ機材でもフィラメントを変えることで異なった風合いの造形が出来るのは素晴らしいことと思います。
また、PLAしか扱ったことがなくてもそこまで違和感なく使用できる点もとてもいいですね。
何より、多くの機種の標準ノズルである0.4mmがそのまま使えるのは明らかな長所です。

お父さん方にもぴったりですし、万人にお勧めできるフィラメントだと思います。
最後までありがとうございました。