狂気(狂喜)の出来 エレキット レトロフォーミュラ レビュー 4000円で買えるパーフェクトグレード的存在
当ブログをお読みいただいている層の大半には響くんじゃないかなあ・・・そう言っちゃってもいいと思います。なんでこれが4000円程度で買えるんでしょうね?そしてどんな方がどれくらいの熱意と時間をかけて設計されたのでしょうか?素晴らしいの一言です。
はじめに とりあえずすごい
語彙力がなくて恐縮ですが、すごいです。車としてのプロポーションやフォルムを崩さず、実際に機能する形で車の構成要素(ハンドル、前後サスペンション、ディファレンシャルギア、クランクシャフト、エンジン、さらに1速〜4速+バックまで入ったミッション機構などが詰め込まれています。
私は3Dプリンターを使って色々遊んでいますし、CADを触ったりますが、正直下の下で、大したものは作れません。そんな私なのでこの脅威の設計には感服です。接着剤なしで組み立てられて、必要に応じて分解もできて、しかも細部まで破綻がない。しかもうちの子(8)でも組み立てることができました。
これはもう、車好き・模型好き・メカ好きなら全員買っちゃえばいいんじゃないかな・・・
エレキット レトロフォーミュラについて
エレキットって昔からかなり面白いものを作っている会社だと思うのですけれど、電子工作系がメインだと思っていて、今回のレトロフォーミュラもTwitter(X)で流れてきて初めて知りました。
改めてみてみると電子工作キットなどは前身のエレホビーから出されているようです。私も子供のころ見かけたMOVITシリーズが有名でした。今は無線キーボード等のキットも販売されています。公式ページはこちらです。
今回のレトロフォーミュラは電子工作ではなく、どちらかというとプラモデルです。モーターがついてタイヤが動いて、とミニ四駆やラジコンに近いものになります。エレキットだけあって、これはただのプラモデルではなくて、モーターを利用して本物の車に搭載されている機構や仕組みを再現したキットになります。プラモとしての概要は下記の通りです。
- 部品点数:233点
- 工作時間:4時間
- 対象年齢:10歳以上
- 動力、電源:モーター 単四電池x2
- 必要工具:プラスドライバー、ニッパーのみ
電子工作でない分ハードルが低く、部品点数は多いですが工具も不要、やや年齢は足りていませんがちょうど車も好きな小学生がいますし、あまりに面白そうだったので買えるようになった段階で購入させていただきました。Amazonリンクもよかったらぜひ。
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車のプロポーションが崩れてない 組み立てや分解にも工夫あり
車として普通にかっこいいの、すごいと思いませんか?こういう機構を再現するものをプロポーションと両立させるのってすごく大変だと思うんですよね・・・。機構もなるべく見えるようにして、外装も外せるようにして、360度どこから見ても破綻がないデザインで且つ機能を詰めている感じ。
クラシックカーに結果としてなったのはそういう理由もあるからなのでしょうが、それにしてもすごい。作り終わった後、色々な形で飾ることもできるし、教材としても本当にすごいです。それぞれの部品(トランスミッションやフロント、リアのサスペンションやエンジン部分等)は独立して組み立てて後で組み合わせるモジュールみたいになっていて、子供が作る際にもわかりやすく、時間をかけて組み立てられるように工夫されています。
留め具も電池部分以外はネジも使用しておらず、嵌めて回すタイプの組み立てで間違えた際も分解しやすいです。接着剤も要らないし考え抜かれた設計だと思います。
実際に変速可能なトランスミッション
トランスミッション部分は最初のほうに作るのですが、この時点でもうすごいです。ミッション部分のケースは透明で動きが見えるようにできていますし、注意すれば方向等も間違えないようにできています。
ニュートラルポジションがあり、クラッチこそないものの実写のMTとほぼ同様の機構で1-4側とさらにバックギアが搭載されています。搭載場所はコクピット。動作が見やすい位置に配されています。
当然、ギア比が変わって後輪に伝わる車輪の速度やトルクが変わります。・・・いやぁ、よい意味でおかしいでしょう?組み立ては確かにやや難易度が高いですが、見た目と機能、組み立てやすさとこの価格帯ですからね。非の打ち所がないです。何度も言いますがとりあえず買っちゃえばいいと思うんですよ。組み立てマニュアルも非常に丁寧に作られていて好感が持てました。
エンジン、デフ、ステアリング機構、サスペンションももちろん再現
ミッションがこれだけ気合が入っているので当然ですが、モーターの動力でクランクを動かすエンジン部分やリヤデフの機構、左右どちらにもつけられるハンドルとラック機構のステアリング、ダブルウィッシュボーンのリアサスなどもしっかりです。デフも後面のスイッチ部分を開けると内部が見えるようになっており、実際に片輪を止めた際に何が起こるか等も再現できます。
私が昔、祖父にもらったブリキ?製のベンツのおもちゃにも組み立て済みではあるもののちゃんとした金属製のディファレンシャルギアがついていて、その部分がめちゃ大好きだったのですが、こういう機構って自分でみるとギアの不思議や魅力を感じますよね・・・。これはそのSchucoのゼンマイカーなのですが、今回のレトロフォーミュラと同様にリアデフとハンドルがちゃんと動きます。完成品ではありますがフォルムも含め共通点が多いです。
私にとってのこのブリキのおもちゃがうちの子にとってのレトロフォーミュラになればいいなぁと感じます。
エンジンの動きやクランクシャフトの動きが見える 透明パーツの使い方まで上手い
外装を全部つけてしまうと隠れてしまう部分も多いのですが、このキットは見せ方もうまいと思います。モーターの力で回転するエンジンパーツは簡略化されているもののクランクシャフトとV8エンジンのピストンの動きが再現され、縦置きのエンジン前方には空冷のためのファンも再現されています。
エンジンブロックは透明パーツで出来ていてヘッドカバーも透明なため、ニュートラルの状態でスイッチをオンにするとV8のピストンが回転していかにもエンジンが動いている感じです。ほかの透明部分は先述のトランスミッションボックスとモーターボックス部分。ある意味スケルトンの機械式時計な感じです。かといって過度にメカメカしい感じでなく、いい具合にクラシックで未塗装でもちょっとさわやか系の青い外装が雰囲気を作っていると思いました。スイッチやリアデフ回りも含め見せたいところをちゃんと魅せるセンスの良さが光っていると思います。マジでどういう方が設計されたのでしょうね・・・こういうのってチームで何人もで同時に作業されるのかな?まさかおひとりのお仕事なのかな?など色々疑問にも思いました。
こういうのがプロのお仕事なんですね・・・!!
最初と重複しますが、私もブログ書いたり、CAD使ったりプリンター使ったり色々楽しんでいるほうではあります。一方で開発や設計はもとより製造業に携わったこともなくすべてが純然たる趣味で特に何もできないため、大きなことは言えません。それでも、3Dプリンターを買って当ブログを始める前の私だったらこのキットにここまで感動しなかった可能性が高いです。凄いなーくらいで終わっていたかも。
そこから自分が僅かに「作る側」に回った結果、このキットのすさまじさがより実感できた気がします。狂気ですよ、これ。ガンダムのプラモでいえばパーフェクトグレードです。車としてのプロポーションを保ったまま機構を詰め込み、樹脂パーツで成立させ、子供にも可能な組み立てやすさと分解性も担保し、プラモデルとして成立させる。間違いなくちょっとやそっとで届く世界ではありません。
細部の表現、必要なところだけ見せる透明パーツ、分解可能な構造、組み立て後も楽しめる設計。
全部ひっくるめて、これがプロか・・・と思いました。
価格は4,000円前後 今なら普通に買えます
流石に注目度が高くて一時はどこも在庫切れとなり転売ヤーまで発生していましたが、現時点では普通に買えるようになりました。お値段はオープン価格ですが、基本4000円前後とこの出来を考えると破格ではないかと思います。1万円くらいするのかな、と思いましたもの。
ご存じ物価高の中、最近はちょっとしたガジェットでも、すぐ数千円では済まなくなります。そんな中この内容でこれだけ楽しめれば4000円はかなりお買い得感が高い。安いフィラメント2本分ですからね。
これで4,000円前後は、かなりお得感が強いと思います。もう一度リンク張っておきます。これです!みんな買って作ろう!!
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老若男女問わずおすすめしたい逸品
ということで今回はエレキット レトロフォーミュラのレビューでした。当ブログは基本的に私がいいと思ったものしか紹介しないのですが、今回のものほど掛け値なしにお勧めしたいものは非常に少ないです。絶対に損はさせないので是非ご検討いただければと思います。老若男女問わずおススメします。
それでは、今回も最後までお読みいただきありがとうございました!
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