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Redmi Buds 3 Pro レビュー ノイズキャンセリングも及第点 マルチポイント対応で音質良好 高コスパでおススメ

2021年11月5日

7000円以下なのにマルチポイント(2台同時接続)まで対応した完全ワイヤレスノイズキャンセリングイヤホンを購入しました。長女のために購入したのですが思いの外、音も良くてびっくりです。Xiaomiのコスパモンスターぶりが炸裂した一台だと思います。音声アシスタントやaptXは非対応ですが、マイクや振動板、ハウジング設計にしっかりコストをかけたことがわかる出来で、ワイヤレス充電まで対応しています。買って損のない一台だと感じましたのでレビューします。

Redmi Buds 3 Proって?

Redmiは最近高コスパスマホで有名になっているXiaomiのブランド名で、スマホでは出荷台数世界3位に位置している総合家電メーカーです。以前から「ハードウェア製品の利益率を5%以下に抑える」との戦略で2010年位の創業からたった10年で世界を席巻している、ある意味恐るべき企業です。日本での正式販売開始からは日が浅いですが、Mi bandや複数の製品を既にリリースしています。詳細は本家ホームページをご覧ください。当ブログではハンディクリーナーをご紹介していますが、これもUSBーCで充電可能な高コスパ商品でした。興味がある方は下記ブログも是非どうぞ。

Redmi Buds 3 ProはそのXiaomiがつい先日発売したノイズキャンセリング対応の完全ワイヤレスイヤホンです。7000円を切る価格設定にもかかわらず、下記の通り最近のトレンドをきっちり押さえています。詳細は公式ページをどうぞ!
右のAmazonリンクもご利用いただければと思います。個人的には下記が大きな特徴かなと思います。

  • アクティブノイズキャンセリング+トランスパレンシー
  • マルチポイント接続(スマホとPCなど2台同時に接続できる)
  • BT5.2対応
  • 着脱検知機能
  • IPX4防滴
  • USBーC(ブーストモード有)
  • ワイヤレス充電

リンクは後継機種のBuds 4となります。

一方でコーデックはSBC、AACとなっておりaptX非対応です。つまりQualcommのチップは使ってません。大企業なので独自開発チップなのかもしれませんね。また、ハウジング長押しによる音声アシスタントなどの起動には対応していない点には注意が必要です。

見た目や質感

パッケージは必要最小限でとても小さいです。偽造防止のステッカーがあるほか、日本対応の為の技適マークも完備されています。付属品は充電ケーブル、交換用イヤーピース、各国語対応のマニュアルです。筐体も意外に小さく、私が普段使いしているEARIN A−3ほどではないですが収納場所に困らないサイズでペアリングや電池残量確認用のボタン一つとLED一つのシンプルな構成です。USBーCの部分にはシルバーの加飾が地味になされており、マットな質感も相まって安い感じがしません。蓋の開け閉めもマグネット?で適度な抵抗感があり振ってもパカパカしません。イヤホンの固定もマグネットでなされます。なお、蓋を開けた状態では光沢感あるプラで質感はイマイチです。

今回購入したものはグレーですが、イヤホン本体もマットで手触りは良いです。タッチセンサー部分の光沢は賛否がある印象ですが、マイク部分もちゃんと作られており細部まで安っぽさを感じにくく作られていると思います。

基本機能

やはり個人的なイチオシはマルチポイント対応です。具体的にはスマホと接続しつつ、PCやタブレット、ゲーム機などと同時に2台と接続できる機能ですが、これに対応するイヤホンは少ないです。例えばゲームで音を聴いているときにスマホに着信などがあると自動で切り替えてくれるので、いちいちイヤホンを外す必要がありません。一度この機能に慣れると非対応のイヤホンに戻れなくなるくらい便利です。

車でワイヤレス充電も可能

充電はUSBーCとワイヤレス対応、接続は最新のBT5.2、後述のノイズキャンセリング関連や着脱検知、防滴など充実した基本機能を備えます。前述の通り、aptXは非対応でAACとSBC接続ですが、AACで困ることもそうないと思います。個人的な考えですが、高級機で室内でちゃんと聴く音楽でなければコーデックを気にする必要はなく、ましてやハイレゾなんて不要だと私は思っています。圧縮音源だって、320kbps程度だとこうした用途で不満は出ないのではないでしょうか?

限界は前述通り音声アシスタントには現状非対応で、国内ではまだアプリのリリースがなされていない点です。細かい設定変更は今のところできないのが現在の弱点になります。その結果、例えば音量の変更はできなかったり、次の曲には行けるけど戻る事はできなかったりといった欠点もあります。でも個人的な意見ですが、多くの人はイヤホンをタップして色々な機能を使いこなしていないと思います。日常生活で気軽に使うのに不足することはないと思います。

音質とノイズキャンセリング

音質なんですが、実にバランスがいいです。Xiaomiのサウンドラボで研究したってのも嘘じゃないと思います。個人的にソースの音そのままで音質は評価するべきだと思いますし、イコライザーに頼らず素のままでバランスがいいノイズキャンセリングイヤホンって意外に少ないです、特に安いのは。このイヤホンはハード側の設定が良いのか設計が良いのか、嫌味じゃない低音がちゃんと出つつ高音まできれいに鳴ってます。解像感とか音場はそれなりのところはありますが、まず不満は出ないと思います。少なくとも私の好みのドストライクで、初めて買うなら現状これをお勧めしてしまうくらいには好みです。しかもトランスパレンシーとノイズキャンセリングでモードを切り替えても音質が変わりません。素晴らしい!

ノイズキャンセリングとトランスパレンシーの切り替えはどちらかのボタンの長押しで行います。2つしかないので迷うことはないと思います。低めの「ポン」という音でノイズキャンセリングモード、やや高めの「チャチン」って感じの音でトランスパレンシーです。ノイズキャンセリングの傾向は以前レビューしたSoundcore Q35と同様で、低周波を中心とした古典的なノイズキャンセリングです。音楽を鳴らしていないとやや閉塞感は感じますがホワイトノイズはありません。風切り音もあまり気にならず、邪魔をしないノイズキャンセリングだと思います。ハイエンド機のような静寂ではないですが、車や電車のノイズをかなり軽減してくれます。

あと使用していて気づいたお伝えしたい点が一つ。ノイズキャンセリング時はおそらく風切り音低減モードが自動的に有効になります。これがシーンジャッジメントなのかも知れませんが、野外で使用していて風切り音が一定以上になると、2秒くらいして風切り音が結構綺麗に消えます。何回も確認したので間違いではないと思います。アプリなどがないので細かい仕様や動作がわかりませんが、このイヤホンは確かに何らかのモードを切り替えています。この価格帯のイヤホンでここまでの機能が備わっているのは素直にスゴイです。

トランスパレンシーも優秀で、自然です。ちょっと響いた室内にいる感じくらいで、周囲の音がよく聞こえます。なお、この状態で風が吹くと風切り音をかなり拾うので野外で風が強い時は注意が必要です。

必要なことにコストをかけた、オススメのイヤホン

自分でお金を払ってちゃんと使って、忖度なく良いものをレビューするのがこのブログの唯一?自慢できる点なのですが、この商品は素直に老若男女問わずお勧めできます。間違いなく後悔しない逸品です。音質は価格次第で上を見ればキリがありませんが、野外で音楽をいい音で気軽に楽しむ、という点においてはノイズキャンセリングは非常に有用ですし、本機は購入しやすいノイズキャンセリング付きの完全ワイヤレスイヤホンの本命だと思います。高級機のような耳栓がわりの静寂までは望めませんが、日常使いで音楽に必要な性能は本機でほぼ達成されていると考えます。
アプリ対応が現時点でないなど弱点がない訳ではありませんが、必要な事にコストをかけた高コスパイヤホンとして長く使えると思います。

実物をイメージしたい方はぜひ下記Youtubeもどうぞ

音質以外の製品の感じが伝われば嬉しいです。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました!