GPD WIN MAX 2021 レビュー その1 クリーンインストールしたWindows11と PCIe 4.0 SSDの組み合わせは超高速でストレスフリー

2021年11月19日

GPD WIN MAX 2021は11世代CPUを搭載し、最新規格のPCIe 4.0に対応していますがデフォルトではコストの問題で3.0世代のSSDを搭載しているようです。当方では4.0対応SSDを装着し、WIndows11 Proをクリーンインストールして使っていますが、非常に高速で勝手が良いです。レビュー1として、概要とストレージ速度等ご紹介させていただきます。

GPD WIN MAX 2021について

当ブログでは頻回にご紹介させていただいているGPD WIN MAXシリーズで、最新型がこの2021になります。11世代のcore i7-1195G7と16GBのメモリが実装されたゲームもできる(厚みはありますが)小型PCとして、高い実用性を誇ります。当方はこの最新版のマザーボードのみを購入し、元々のGPD WIN MAXのマザーボードと入れ替えて最新型にグレードアップしています。もしよかったらGPD WIN MAXシリーズについては当ブログのパソコン関連カテゴリご覧いただければ幸いです。

PCIe4.0対応!SSDは片面実装がオススメですが・・・

私が購入したGPD WIN MAX 2021はマザーボードだけなので、SSDは別途購入する必要がありました。製品版は価格の問題で3.0対応のSSDが入っていると思いますが、せっかくチップセットがPCIe4.0に対応しているので、購入することにしました。予算の都合上、1TBではなく512GBで選びました。

GPD WIN MAXシリーズは筐体が小さいため搭載可能SSDに制限があります。一部には記載がありますが、基本的に対応しているのは片面実装のSSDのみとなります。ご存じない方も多いかと思いますが、片面実装とは、m.2 SSDの片面のみにチップが実装されている状態を指します。WIN MAXの場合、m.2スロットの下にはおそらくオンボードメモリのチップが実装されているため、裏面にもチップが実装されていると、干渉してしまうわけですね。購入する時にここまでちゃんと確認している方は少ないと思いますので是非ご注意ください。

私は以前下記ブログでお伝えした通り、間違えて両面実装のSSDを購入してしまいました。一応入っていますし問題なく使えていますが、正直お勧めは致しません。両面実装SSDを検討される場合は下記ブログ記事もご参照いただければと思います。とりあえずこれは入りましたので・・・。

Windows11をクリーンインストール ドライバはあらかじめ入手を

さて、すべて終わったらいよいよWindows11のクリーンインストールを行います。私の場合はプロダクトキーを別途購入していますが、今までWindows10で認証されていればそのままインストールして使えます。私はPCを購入した場合、一回初期化してパーティションも切り直し、クリーンインストールするのが好きです。SSDの容量を食う上にOSのバージョンアップで最悪使えなくなる回復パーティションとかは不要だと思っているので。

アップグレードインストールは以前旧MAXで問題が出たため止めましたが、クリーンインストールならGPD WIN MAXシリーズは基本的にWindows11 readyなので、USBメモリを用いてインストールメディアを作成するのが一番楽です。8GBくらいのUSB3.0対応の物がおススメです。Windows11のインストールメディアは公式ページから行えますが、Rufusを利用するのもオススメです。以前の記事ですが、Windows11のメディア作成については下記もご覧くださいね。

Windows11をクリーンインストールするためにUSBメモリを挿して起動すると(場合によってはUEFIで起動順序を変える必要があります)インストールが進むまでは縦画面で進むことになります。非常に操作しにくいので外付けのキーボードやマウスがあると便利です。インストールは基本的に指示に従うだけなのであまり難しいところはありません。Windows11 homeだとネットワークへの接続が強制される仕様なのでご注意ください。ストレージのアクセス速度が早いのでWindowsのインストールはかなり早かったです。

ただ、OSのみをクリーンインストールしただけではかなりの量のデバイスドライバが認識されず、手動でインストールする必要が出てくることには留意が必要です。下の写真を見ていただければわかる通り、不明なデバイスがたくさん。スムーズで誰にでもできる方法としてはあらかじめOSが入ったUSBメモリにデバイスドライバもダウンロードして入れておくのがオススメです。別なPCなどでインストール前にGPDのサポートからドライバー一式をダウンロードしておいてください。一式を一つのフォルダに入れておくことで、不明なデバイスのドライバ更新する際にフォルダを指定すれば自動で探してインストールしてくれます。本家GPDにはOSのイメージごと置いてありますが、個人的にはこの方法の方がスッキリします。

使い勝手は? SSDを含め超速

さて、当方ではしばらくWindows11で運用していますが、今のところ大きな不具合はありません。UIが結構変わってしまったので戸惑うところもありますが、OSとしてはよく出来ている印象です。とりあえず、めちゃ速いです。またYoutubeも作ろうと思いますが、起動からして爆速です。電源入れてGPDのロゴが出てきてから、一瞬でWindowsが立ち上がり速やかにログイン出来ます。

我が家で行ったベンチマークがこちらです。左が今回のPCIe4.0対応のもの、右が今までのGPD WIN MAXになります。旧MAXのシーケンシャルがなぜか振るわない結果ですが、今回の右のものはSSDのスペックが遺憾無く発揮できています。昔の時代を知っているおじさん世代からすると、正直隔世の感がある結果です。ちなみに上のエントリで行ったヒートシンクの効果があるかはわかりませんが、温度も許容内でした。

Core i7 1195G7の性能はTDP28W設定の状態では特に高く、CINEBRNCH R23(マルチコアで測定)でもGPD WIN MAX 無印(i5 1035G7)と比較して1500ポイントの上昇と明らかです。GPU性能もIris Xeのおかげで著明に改善したため、GPDの読み通り解像度が高くないこの8インチディスプレイなら色々なゲームが動かせると思います。ゲーム利用についてはまた色々試して記事にさせていただきたいと思いますが、別にゲームをやらなくてもWindowsモバイルノートとしてかなり長期に渡って活躍できるであろうことは確かです。

興味を持たれた方、Windows11時代をGPD WIN MAX 2021で体験してみてはいかがでしょうか?価格はそれなりにしますが、USB4、HDMI、USBーA、有線LAN、microSDをサポートし、比較的コンパクトなサイズに魅力が凝縮された、さまざまな用途に利用できる万能PCだと私は思います。

今は当商品は型落ちでないのですが、よかったら右のAmazonリンクもご利用ください。ちょっと大きいですが最新版の情報になります。今回も最後までお読みいただきありがとうございました。皆さんも楽しいPCライフを!