PLAとPLA+の違いは?何が入っているの? SK本舗の PLA+ GENESISレビュー 今のところ折れもなく、精度いいです
PLAって自由ですよね・・・。PETGやABSはまあ定番で各社印刷しやすさや臭い等色々とはいえ大きく特性は変わらない(と思っている)のですが、PLAはかなり色々な特徴を持つ製品が販売されています。今回はSK本舗さんのオリジナルPLA+であるGENESISの白のレビューです。しばらく前定期購入として発売されたRapidusは折れが発生し販売中止となった経緯もあり、今回のGENESISは白の色味もよく層間密着性も良好で、ぽきぽき折れる等の問題はなさそうで良い感じになっていると思います。
今回のGENESISはリベンジ商品
SK本舗のフィラメントは以前から私は使用しており、特にマットPLAはPolyterraとはまたちょっと違っていて高く評価しています。(層間密着性はやはり弱いけれど、Polyterra ほど柔らかくなく、汎用性の高いマットだと思います。)古いブログではありますが、マットPLAについてはこちらもぜひどうぞ。作ったものと一緒に紹介していますのでぜひ。
一方でPLA+については、SK本舗さんは非常に残念な結果に終わったRapidusというフィラメントがありました。当ブログでも下記記事で紹介したのですが、定期購入のPLA+というファクターは今回のGENESISと同様でしたが、保管時などでポキポキ折れてしまう不具合が発生し2025年に販売終了となりました。当ブログの記事はこちらになります。個人的には定期購入という意欲作が興味深く、記事を書いた覚えがあります。ただその当時でも折れやすさについては私の環境下でも気になっており、記事内でも言及させていただいた経緯があります。
なので今回のGENESISはSK本舗が背水の陣で発売したリベンジ商品だと言えそうです。
あ、そうそう、個人的にはSK本舗さんの正確性に欠けるAI生成記事や画像には否定的な立場ですが、商品が良ければ「それはそれ」だとも思っています。
ところで、PLAとPLA+の違いは? ・・・PLAって自由
ところでPLAとPLA+、何が違うか把握されていますでしょうか?私は何となく「強化されたPLA」くらいにしか考えていなかったのですが、せっかくなので今回はこの違いをもう少し勉強してみました。ほら、+とかProとかMAXとか、なんか色々あるけどよくわからないですよね(笑)とりあえずちょっと調べた範囲では全体的なPLAとの違いは下記の通りです。
- +に明確な定義はなく、ProやMAX等名称も各社が自由に設定 →フリーダム
- 配合剤による特性変化 →製造元により、似て非なるもの
- 強度や靭性等の向上が謳われる 一般には
- 印刷難度が変化する可能性あり →配合によって変化 少し温度が高めになったりする
- 配合物によるコスト上昇あり
- 生分解性は配合剤により劣る まあ、もともとそれほど期待できないですからね
ある意味びっくりなんですが、なんとなく強化版、っていう感じでPLA+の定義は特にないようで自由な感じでした。元々「硬くて脆い」というPLAを配合剤で強化したものになります。そう、各社が勝手にそう言っているだけです!
炭酸カルシウムの配合量が変わるといったもの、アクリルポリマーが色々配合されるなど様々な方法でPLAの特性を変更しているようですが、企業機密てきなやつで公開されていません。
それにしても今回このブログを書くにあたり見ていると、PLAってやはり自由な印象です。混ぜ物がしやすいのかな・・??販売されている商品もPLAというカテゴリーにはこういったプラス以外にも、一般的なCF GFは勿論のこと、マットやシルク、LWやHT等非常に多種多様のものが販売されています。
私が以前から使用しているPolyterra PLAのように、PLAと名がついていても全然硬くも強くもなくて、しなやかで削れて色が塗れる、そんなPLAもあるので本当にPLAという名前のみでは何者か決められないと感じました。使ってみないと分からない、PLAってそんな感じだと思います(笑)
GENESISはこんな感じ
ということで今回のGENESISです。amazonリンクも貼っておきますので宜しければ是非ご覧ください。定期購入ならさらにお安くなりますが、お試しならamazonの方が安い場合もあります。
今回のGENESIS白は、極端に白くはないニュートラルな白です。実はあまりPLA+と銘打ったフィラメントって使ったことなかったのでとても楽しく印刷できました。印刷プロファイルは一般的なPLAでよさそうですが、公式によればホットエンド200-230度、ベッド温度45-55度が目安とのことです。個人的には標準のPLAよりちょい高めの温度かなとも思います。
そして前回の轍を踏まないよう、おそらく折れにくくなっています。Snapmaker U1 やAD5Xなど経路が長い状態でも今のところぽっきり折れてはいません。フィラメントをぐいぐいと繰り返し折り曲げてみても、ポキッとざらっと、といった感じで折れず、写真のようなぐにょっとした感じで折れていきます。粘り気がある感じがわかる写真です(笑)。この辺りも+の所以なのかな・・・。


残念な点としてSK本舗さんのフィラメントはSDSやTDSといった情報が公開されていません。私たちのようなマニア?目線としてはこうした情報を適切に公開されていると評価が確実に上がりますので、この辺りはぜひ頑張っていただきたいところです。もし担当者様見られたら是非。
印刷結果は上々
さて、では印刷結果です。色々使ってみましたが総じて問題はありません。乾燥した状態でマルチカラーにも使用しましたが、他のPLAとの相性も問題なく、非常にきれいに印刷されます。
下のロボットはDummy13を設計されたlucky13toysという方の最新作、M13 THORです。このモデルはDummy13と同様本当にすごくて、12ドルと有料ではあるのですが3Dプリンターに特化した設計に本当に感銘を受けます。一度下のリンクをのぞいてみてください。印刷は133%が全体にバランスが取れていておすすめです。マルチカラーのプリンターだとより楽しめますよ!
我が家では先日お伝えしたSnapmaker U1 で4色フルに使用し印刷を行っています。嵌めあい部分の灰色はABSで、それ以外がPLAで2回に分けての印刷です。白のGENESIS、ご覧の通りかなりきれいです。白い部分のはめ込みも適度に硬く、少なくとも私の印刷条件では133%でご覧のように様々なポーズをとらせることが出来ました。(相手はABSなので関係ない部分もあります)Snapmaker U1 についてはぜひこちらも。
写真はU1の時も紹介したものですが、フィラメント側の視点としてもなにも問題はなく、たくさんの部品を一気に作っても嵌めあいへの影響はありませんでした。




ベッドへの食いつきは問題なく、特に私が今使用しているコールドプレートとの相性も問題ありませんでした。なお、コールドプレート使用時は私はベッド温度を35度程度にしています。下のものはAD5Xでの印刷したミニッツのプロポモデルです。そのうち紹介したいと思っていますが、Plasticityという新しく購入したCAD for Designerという新機軸のソフトの練習にモデリングしたものです。
PhaetusのConwebプレートを使用していますが、がっちりくっついて安定印刷されました。オーバーハングやtreeサポートのきれいさがわかります。寸法安定性も非常によく、全体手前のグリップ部分と本体の嵌めあいも正確で印刷時の寸法誤差は少ないでしょう。treeサポートに乗っている形状がきれいなのが大きいかも。






テカりはそこまで強くなく、汎用しやすい感じ。強度があるのでサポートは0.36mm程度にしたのですがかなり強固。ただサポートの分離はちゃんと行えます。大型造形のツリーサポートでも途中で折れる心配がなく、安心感があります。逆に通常のサポートの場合はもっと線幅を細く(0.3mmくらい)してもいいんじゃないかと思います。
全体的に扱いやすく良いです
下のようなホイール部分の積層もきれいですし、タイヤ部分のファジースキンもいい感じに表現されています。また別の印刷では3Dスキャンしたストライダーの模型も印刷してみましたが細かい部分までしっかり印刷出来ています。サポートが無事に取れていることはこのフィラメントが一定の積層間強度とサポート分離性を持っていることの証かなと思います。




あとは細かいところ、入手性やロット単位での品質のばらつき、長期保管での経過や紫外線や加水分解での長期的影響など樹脂一般の評価になります。また何か問題があればお伝えいたしますが、現時点では少なくとも問題はなく、価格もお手頃で日本でサポートが受けられる、よいフィラメントではないかと思います。
定期購入オプションあり 食わず嫌いはもったいないと思います
たくさん印刷する方は定期購入で月2kg以上購入することで1kgあたり1980円(税込み)とかなり安いです。この物価高(≒円安含む)を考えると値上げがいつかなされるとは思いますし、長期的な部分はまだ不透明とはいえこの品質が安定供給されるなら十分需要があるでしょう。
前科のあるRapidusで懲りてしまった方もいるとは思いますが、まずは1巻試してみてもいいじゃないかな、と思います。AMS系列で評判が悪い紙スプールではないですし、今度こそ機種を選ばず使えそうな気がします。もちろん何かあればまたご報告させていただきます。
では今回も最後までお読みいただきありがとうございました!













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