アクセサリーソケットに埋め込める 小型USB PD (30W) カーチャージャー レビュー 汎用性の勝利でした

2022年1月26日2024年1月5日

多くの現行車種に搭載されているUSB充電ポートですが、USBの規格は時代と共に進化し、最近はUSB-Aですら過去の規格になりつつあります。一方レガシーなアクセサリーソケット（シガーソケット）は20年前の車にも付いている汎用性の高いDC12V電源です。今回は時代の最先端に対応できるソケット内に埋め込めるサイズのUSB PD対応車載用充電器を購入しましたのでご紹介させていただきます。

USB充電は車の必須装備　しかし規格は進歩する

多くの方がスマホやイヤホン、タブレット端末やPC等を車内で利用していると思いますが、皆さん充電はどうされていますでしょうか？そう、USBですよね。現行の車を見ていても多くの車種でUSB充電器が装備されており、今や必須装備といってもいいのではないかと私は思います。

多くの皆さんがお持ち、もしくは標準装備されている端子はUSB-Aという表裏のある四角い端子が多いのではないかと思いますが、充電電圧、電流も昔のものだと5V１Aというものや2A程度のものが一般的でした。その後数年で規格は進歩し、スマホ側が対応していれば9Vや12V以上まで昇圧される規格が登場し、さらにここ1，2年ではUSB-C（楕円のような表裏のない規格）が登場、USB PDという高出力対応の汎用規格が一般化し状況が一変しました。PD規格の出力は進歩していますが、規格としてはようやく安定した現状です(2022現在)。

車は平均で10年以上使用するのに、搭載されるUSB充電規格は数年で様変わりしてしまうため、標準装備のUSBは交換できない限り数年後使いにくくなってしまう可能性があるということは知っておく必要があります。

最強の汎用規格　アクセサリーソケット　正式名称は？

最近搭載が減っているものの、依然出番があるのが古くはシガーソケット、最近ではよくアクセサリーソケットと呼ばれるDC12V電源端子です。（一部大型車では２４Vですが、一般車はまず１２Vと考えればOKです。）鉛バッテリーから直接配線引くだけでコストがかからない、大昔の車でもつかえる汎用ソケットになります。対応製品の幅は非常に多く、USBを含む各種電源用としても長らく親しまれてきました。シガーソケット時代は電熱線を熱してタバコに火をつけるための装置でしたが、現在においてもこのソケットは車における最強の規格だと思います。

なお、JIS規格では「自動車用シガーライタ」という正式名称になっています。輸入車では若干サイズが異なるようですが、販売されている多くのアクセサリはそのまま使える印象です。今回購入したものも我が家のプジョー 5008に取り付けましたが特に違和感や不具合はありませんでした。

まるで標準装備！ 出っ張らないPD対応カーチャージャーがこちら

届いた製品を見てみても非常に小さいです。筐体は当然ですが金属製で、造りもしっかりしています。熱の逃げ場がないので変圧器が入っていることもあり発熱が心配になりますが、現在まで我が家で使用していてトラブルはありません。ただずっと30W給電をし続けたことはないのでその点はご容赦ください。

車に装着　汎用性の勝利を感じました

実際うちの車に装着してみました。5008には後部座席センターコンソール部分にアクセサリーソケットがあるため、そこに装着します。今まではかわいいダンボーのQC対応充電器を使用していましたが、どうしても出っ張ってしまって正直なところ買ってはあまりよくありませんでしたが、本商品をすぽっと収めると・・・どうでしょうか？出っ張りなく装着でき、ふたもほぼちゃんと閉まります。汎用性の勝利を感じた瞬間です。もしこの部分に5V1AのUSB-Aがついていたら車を買い替えないとどうしようもありませんが、これなら数年後、もし規格が変わっていても単に入れ替えるだけで済みます。

試しにいくつかのデバイスを充電してみましたが、PD30Wはもちろんのこと、Quickchargeも問題なく行えました。所詮30Wですのでエンジンがかかっている状態であれば電力的には全く問題ないと思います。
出っ張っていると乗り降りの際に足をぶつけてしまい、充電器やソケットを壊してしまうリスクがあるのでおさまりがいい充電器はそれだけでも価値があります。勿論充電ケーブルを差し込んでいるときは注意が必要になりますが・・・。

個人的には車をお持ちのガジェット好きの方には標準装備になる商品だと感じましたのでご検討されてはどうでしょう？確実に買う価値ありの商品だと確信しています。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました！