手すりにポン付け出来る消毒液置き STL等配布 よかったらご利用ください
簡単な設計なうえに大分昔に作ったものですが、周囲から高評価をいただいたので配布させていただきます。手すりと壁の距離ってあまり製品間の差がないのである程度汎用性があると思います。そのままだと滑るので100均の滑り止めを壁との間に挟んでご利用くださいね。
消毒液スタンドを作ろう
コロナをはじめ、多くの感染症や感染予防で手指衛生は非常に大事なのは明らかです。大分前にはなりますが、消毒液スタンドを作ろうと思った際、ふと手すりと壁の距離がどれも似たようなものだと気づいたのでこれを作ることにしました。丸い手すりであることが条件にはなると思いますが、簡単に作れることを目指した結果シンプルなものに落ち着きました。本当は足踏みのを作りたかったんですが、パイプとか必要なものが多くて断念した経緯があります。
100均で売ってそうなものですが意外にいいものがないのでご紹介させていただきます。作ったのは結構前なのですが、最近周囲で需要があるんですよね・・・。誰でもすぐ設計できる簡単なものですいませんがよろしくお願いいたします。
Fusion360での設計
特に出すほどのものでもないのですが、壁に据えつけること、汎用性があることを目的に失敗なく造形できるものにしました。何の捻りもなくてすいません・・・熟練者は読み飛ばしてくださいね。
あらかじめ代表的な壁と手すりの距離、手すりの直径を計測してそれに合う形かつ、滑り止めは別途入手する前提にしたので台も本当にシンプルになりました。消毒液が落ちないように支える部分は別部品として、サイズに応じて変更できる形かつ、サポートを最小限にするようにしました。
こういう単純なものを設計するときはなるべく情報量の多い面でスケッチを描くのが基本になります。据え置くことが前提だと壁や手すりもあったほうがイメージつきやすいですよね。大まかな形を寸法をもとに決定して最後に細部を整えます。
3Dプリントについて
造形として失敗することがほぼない形になっていると思いますが、枠と台座部分のクリアランスはうちの3Dプリンター用の誤差になっており適切な値が変わるかもしれません。緩いと支えが落ちてきてしまうのでギリギリを狙ったほうがいいです。また、台座のほうが造形に時間がかかるので枠で合わせたほうがいいと思います。なお、今回のものはよくある大きめの四角い消毒液用です。お使いのものに合わせて必要に応じて作り変えていただければ幸いです。
今回のSTLであれば造形ベッドが25cm角程度の場合、2セット一気に造形できます。最近0.4mmノズル用に導入したAnkermakeであれば6時間ちょっとの造形時間で済みました。プリンターを問わず設定はあまり調整要らないと思いますが、枠を固定する部分にサポートは必要です。台座はある程度強度が必要なのであまり壁厚とインフィルをケチりすぎないようにしてくださいね。
設置完了! 滑り止めについて
基本的にプッシュ式の消毒液は下方向に力がかかるため安定しますが、摩擦がないと回転して落っこちてしまう可能性があります。壁と台座の接触面には滑り止めを挟むのがお勧めです。壁紙だとそれなりに固定されますが、つるつるした壁だと滑り止めが欲しいところ。
当方ではコスパからみんな大好きダイソーのあみあみの滑り止めを挟み込んで使っています。ちょっときついくらいでちょうどよく、落下するという話はほとんど聞きません。壁の傷防止にもなると思うので利用を推奨させていただきます。
STL、F3Dのダウンロードはこちら
著作権は保持しますが、衛生備品?なので自由に改変でも何でもしてお使いください(CC BY-NC 4.0)。造形して売るのはダメですが、タダで周囲に配るなら問題ありません。病院や施設を中心に消毒液を各所に置かなければならないケース等にぜひご利用いただければと思います。実物がご入用の場合は・・・そういう方がいらっしゃったら考えます(笑)
STLと一緒にFusion360のネイティブファイルであるF3D形式のものも置いておきます。消毒液のサイズに合わせた変更が楽になると思います。
需要はないと思いますが、ZIPファイルの中にF3D形式のものも入れておきました。良かったらご利用ください。
感染症にはご注意を
どうしても新型コロナウイルス感染症がピックアップされやすい時世ですが、冬はインフルエンザやノロウイルスの胃腸炎等多くの感染症が発生します。皆さんも手指衛生に気を付けて下さいね。
短いですが今回も最後までお読みいただきありがとうございました!
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