続 VORON 0 Klipper アップデート Linux側のアップデートについて
今回はちいさい記事です。以前お伝えしたKlipper アップデートですが、今回Ver0.12にアップデートした際にhost側(pi側)のアップデートを求められました。Ver0.11の時は各MCUとKlipperのバージョンアップで、Linux側はVer10のままで使えていたのですが今回はダメでした。前回のブログとセットでお読みください。
今までの勘違いについて
我が家の小型3Dプリンター VORON0。この記事は前回の続きとなります。元々は下記ブログの手順で大きく問題なく動いていたのですが、今回Klipperのバージョンを0.12にした際にこの勘違いに気づきました。下記ブログではKlipper本体と接続されている各MCUのアップデートについては記載しているものの、ラズパイ側(今回でいえばFlygemini V3のH5側)つまりLinuxホストのアップデートを行っていないままとなっていたんです。
前回の上のブログでのこちらの画像、一番下にhostがありますが、これが勘違いしていた部分です。私はこのmcu hostはバージョン0.10のままで特に問題なく動いていたので、変化しないものだと思っていたんですよね。Klipperそのもののアップデートがここに相当するもので、本体のLinuxバージョンはそのままでよいと思っていました。今回はコレが勘違いであった、という記事になります。ボード交換をしてバージョン0.12にしたところ、他のアップデートが済んでもエラーが発生してしましました。
ボードが壊れてしまったためKlipperをアップデート
今回Klipperをアップデートするきっかけとなったのは私のVORON 0のボード、Flygemini V3が故障してしまったためです。故障の理由は分かっていませんが、夏場に暑い場所で動かしすぎたせいかもしれません・・・。
ちなみにどうして壊れたことが分かったかというと、このTwitter(X)にもあるFlygeminiのラズパイ互換側、H5というチップ周囲にある青いLEDが点灯点滅しなくなったからです。ボードに電気は来ているのにメインのpiが立ち上がらなくなり気づきました。
本体の電源を切って、USBでPCと接続しても起動しない為故障と判断しました。本来はUSBで有線接続するとラズパイ側が立ち上がるのですが、青色LEDは一切光りませんでした。・・・無念。別なボードに変更しても良かったのですが、TMC2209も生きているし、環境を一から作らなくて良いので同じものをAliexpressで購入することにしました。
Linux(Pi側)のアップデート手順 難しくはない
アップデートの手順は難しくありません。前回の手順、Klipperのアップデートとほぼ同様です。他のアップデート時と同様、プリンターとSSH接続して操作します。まずいつものコマンドです。Klipperフォルダに入って、メニューコンフィグに入ります。1行ずつどうぞ。
cd ~/klipper
make menuconfig
コレが出てきたら、2行目のmicro-controller archtectureを選んで、Linux processを選びましょう。ちょっと丁度の画面がないのですが、コレを選ぶと他のオプションはほとんどなくなります。選んだらQでセーブして終了します。その後は他と同様の手順で、まずはこれ。
make clean
さて、今回はLinuxのアップデートをするため、一旦Klipperをとめて、フラッシュを行って、またKlipperを再開します。これも一行ずつ行ってください。パスワードを求められたらFlygeminiならmellowと入れればOKです。
make flashするとフラッシュの画面がしばらく続きますので終了するまで待ってあげてください。アップデートが終了したらKlipperをスタートします。
sudo service klipper stop
make flash
sudo service klipper start
これで、hostのアップデートが終了した状態でKlipperが立ち上がるはずです。Linuxのアップデートはハード的な部分がないので、むしろ他のMCUアップデートより簡単ですよね。DFUモードとかありませんからご安心を!
他のバージョンアップが終わっていれば、これで手順は終了です。
バージョンがそろえばOK!
今回は私が困ったことを報告するために臨時の記事的要素が強くなってしまいましたが、基本的にはKlipperのバージョンがすべてそろっていることが理想ですよね。以前のブログと合わせて、今回でKlipperバージョンアップに伴う大体の作業が網羅できたと思います。今後もアップデートのたびに私を含め困る可能性があるので、皆さんの参考になれば幸いです。最終的にMCUを見ると、きちんとhostも同じバージョンになりました!(Klipper expanderは外れた状態です。)
アップデートは時間があるときに
一つ注意点ですが・・・前回上記ブログでも書いた通り、正常に動いている機器に対して必要のないアップデートをするのはトラブルの元になり得ます。ベターはベストの敵。動いている機械をアップデートしない。これが基本です、、が、やっぱりアップデートしたいですよね(笑)
十分な時間が取れ、すぐにプリンターが使えなくても困らない状況でアップデートは行いましょう。複数台プリンターがあればまだいいですが、仕事等で使用する場合は大変なことになる可能性もあるので注意してください。
実は今回もアップデートでは終われず、ボードを交換したところ、各温度が暴れまくるようになってしまって困っています。原因究明中です(笑)
今回私も自身のブログを参考に本体やV0 display、Klipper expanderのアップデートを行いました。自分のブログが自分の役に立ってよかった(笑)。VORON関係の記事は私が購入したものがSIBOORのキットなのでFlygeminiの話に偏りますが、それぞれアップデートするものは違えど基本は同じなので、どなたかの役に立てれば幸いです。購入を検討する際はTwitterでいつもお世話になっているYuTR0Nさんに相談するといいかもしれませんよ。本当に感謝です。この場を借りて御礼申し上げます!
それでは、今回も最後までお読みいただきありがとうございました!
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