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Mi ハンディクリーナー ミニ 用USB-C充電スタンド 3Dプリンターで作ってみました

2021年5月12日

3Dプリンターが家にあると、自分が欲しいと思ったものを自分の手で形にすることができます。Fusion 360 とSnapmaker2.0を使って、前回記事で購入した掃除機用のスタンドを作成しましたのでご紹介させていただきます。まだ初級者の私が苦労したのは付属のUSB-Cケーブルを加工や接着なしでピッタリ充電スタンドに固定する部分です。どなたかの参考になれば幸いです。欲しいという声をいただきましたので購入できるようにしました。

せっかく買ったクリーナー 定位置が欲しい

購入したUSB-C充電対応の万能ハンディクリーナーであるXiaomi Mi ハンディクリーナーですが、コスパが良くシンプルである分、普段置いておくスタンドは付属していませんUSB-C でどこでも充電できるのは利点ですが、掃除機って定位置があったほうが何かと便利だと私は思います。クリーナー本体については前回ブログをご参照ください。海外ではXiaomi Mi Vacuum Cleaner miniという名前のようですね

このクリーナーは水筒のような形状なので立たせることはできますが、細長いので安定性はいまいちですしノズルとブラシもどこかに置いておかなければなりません。せっかく我が家に欲しいものを作る環境があるので、今回はこのクリーナー専用のスタンドを作ることにしました。

寸法チェックとなんとなくのスケッチ

現実にあるものに合わせて3Dプリンターで何かを作る際に何よりも重要なのが寸法チェックです。曲面は試行錯誤するしかないと思いますが、現実とのすり合わせにはきっちり寸法を取るのが大事。ノギスで細かいところまでちゃんと測定しました。適当な絵で本当にすいません。これが当初のスケッチになります。我が家の3Dプリンターsnapmaker2.0で作るときは実測より0.2-0.3mm程度ゆとりをもって作るとちょうどいい感じにフィットすることがわかっているのでそれも加味しておくとよいと思います。

タブレットで書いた計測寸法とスケッチ。下手ですいません。

当初は普通に穴をあけてプラグ入れればいいかなと思っていたんですが、途中からもうちょっと凝りたくなって今回の付属USB-Cケーブルを無加工、無接着で固定する構造に変更しましたのでこの時点ではそういうスケッチではないです。

Fusion 360での設計

私が使用しているのは3Dプリンターと相性が良く高機能で、しかも個人非商用利用であれば(制限はありますが)無料で利用できるFusion 360です。こちらを使って立体を作っていきました。当初から掃除機本体を最終的にブーリアンでくり抜く予定にしていたので、まずは充電スタンドの元の形と掃除機、USBプラグをバラバラに作りました。倒れにくいよう後傾をつけて重心部分を大体中心にくるようにして、ブラシ類を置く場所を左右に作って倒れにくいようにしています。結果として、どこかのネズミを彷彿させる形状になっていますが機能性を考えた結果であり、全く関係ありません!!

色々考えた末、USB-Cケーブルは前のほうから差し込んで、それを後ろに引っ張ることで位置が固定されるようにしました。差し込み用の穴が前方で、それを後方から出す形です。コネクタと本体のわずかなクリアランスを利用して上方向にも抜けないようにしました。また、サポートが必要ないように、後方の溝部分は三角形状にしています。もっと上手な設計なら完全にサポートレスにできるのかもしれませんが、実力不足ですね。

さて、左が試作品たちになります。形状が大きいので一部ブーリアンで切り取ってフィッティングの確認をしました。最初はただ溝があるだけの形状でしたので、その段階で掃除機そのものの形状を調整し、その後USB-Cケーブルのフィット感を見ています。コードに無理な力がかかるとよくないので台座にはある程度の高さを持たせることにしています。残念ながら曲面を中心にある程度は試作を作っての調整が必要になります。最初からびしっとは私にはまだ難しいです。プラスチックごみをいくつか制作してしまうので環境のためには最小限にしたいところです。

試作品

こんなのが出来ました! STLもご利用ください

最終的な完成形がこちらになります。サポートはcuraで必要最小限のtree supportが必要かと思われます。積層は0.2mmで素材は色を白くしたかったので家にあったPLAを使用していますが、他の素材でも問題ないかと思います。あくまでぴったりフィットするのはこの掃除機に付属しているUSB-Cケーブルになりますが、こんな感じにすればフィットする形状が作れるということでご理解いただければと思います。
サイズの問題で普通のスマホは刺さらないですが、試してみたところ楽天miniはちゃんと刺さって充電出来ました。おそらく大半のスマホはこの方式のスタンドで充電できると思います。

STLファイルはこちら

右の商品リンクも見てくださるとうれしいです(笑)

2022年追記 実物が欲しい方はこちら

欲しいという方が実際に数名いらっしゃったので販売ルートを作ってみました。実物が欲しい方、よかったらどうぞ。ただ、造形が半日以上かかりますし、材料もそれなりに使うので1500円という価格になってしまっています。すいません。

この掃除機と台座、3Dプリンター周辺の掃除にも便利なので流行ったらいいなあ(笑)
仲間になっていただける方を常に募集しております。モノはいいですよホントに。
STLの非商用利用は自由です。が、もっといいものを作られたらぜひ教えていただき、私にも下さい!

最後までお読みいただきありがとうございました!今後とも当ブログやtwitterをよろしくお願いいたします。