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本人も親も無理せず4歳で補助輪なし自転車に乗れる ロディとストライダーでバランス感覚を養うのがお勧め

2022年5月7日

自転車の練習、これは本人のみならず多くの親にとっての試練ではないでしょうか。大変だった思い出をお持ちの方もいらっしゃると思います。今回は一応専門家が考える、1歳からバランス感覚を養っておくことで親も子供も無理なく自然に自転車に乗れる方法のご紹介です。うちの末っ子4歳の自転車に乗るまでの流れが参考になれば幸いです。

補助輪付自転車でバランス感覚は培われない

最近は認知されつつありますが、補助輪付自転車から自転車へのステップアップはバランス感覚を養うという点では良い手段とは言えません。補助輪付自転車はもちろん「ペダルを漕ぐ」「ハンドル操作をする」「ブレーキに慣れる」という練習にはなります。それはそれで大切なことなのですが、停止していても補助輪が倒れず支えてしまうため、バランスをとる必要がありません。サイズは異なりますが基本的には3輪車と同じなので、補助輪を外すときまでバランス感覚を養うことが出来ず、本人も親御さんも苦労することになります。補助輪を外した際にグラグラして怖がり、後ろを支えてもらいながら走った方は私を含め多いのではないでしょうか?

恐怖感なくすっと自転車に乗るためにはまず第一に跨ってサドル部分で重心を安定させるバランス感覚が必要です。その上にハンドルやペダル、スピードへの慣れやブレーキがついてくることになります。そのために跨ってバランスをとる訓練を早くから開始して徐々にステップアップしていくと本人の恐怖感や拒否感を抱くことなく自然に自転車に乗れる基礎が身に付きます。

1歳のお誕生日にロディ

バランスをとる訓練は1歳からスタートできます。もちろんもっと遅くても良いのですが、1歳は2足歩行という一大イベントがあり、出来ることが急速に増える時期なのでそれに紛れさせてしまうと自然に導入できるでしょう。

1歳だとまだ跨って遊ぶことはできませんが、身体全体で乗っかったり、抱き着いたりと愛着を持って触れて楽しむこの時期に「ロディ」を導入するのが私のお勧めです。ロディの特徴として

  • 幼少に受け入れられる丸いフォルム
  • とにかく丈夫で長く使える
  • お友達から始まって自然に乗って楽しむようになる
  • 自然に体幹トレーニングとバランス感覚が養成される

という優秀な子供用バランスボールであることが挙げられます。

1歳くらいから触れさせていくと2歳になるころには十分乗ったり跨って動くようになると思います。最初のうちは跨ってもバランスが取れず転がり落ちるので支えが必要ですが、身体も小さいので負担になることはないかと思います。親子の遊びにもすごく良いのでお勧めです。

大きなけがをする可能性は少ないと思いますが、心配なら絨毯やマットがあるとより安心かもしれません。でも、このくらいの子供はすぐ慣れて普通に乗っかるようになります。そしてロディは耐久性が高くて乱暴に扱われても壊れません。大人が乗っかっても問題なく、飽きずに長く遊べるため非常にコスパの高いおもちゃだと思います。

2歳くらいでストライダー

ロディに慣れたころに次のステップに進みましょう。いよいよ2輪のランニングバイク、ストライダーです。
ストライダーは今や言わずと知れた子供用の2輪車です。特徴としては

  • 小さい子でも扱いやすい小型軽量車体
  • ブレーキやペダルなしのシンプル設計
  • 丈夫なフレームと空気入れ不要のタイヤ
  • 豊富なパーツ類

があり、特に3歳でも持ち上げて運べる手軽さが素晴らしいです。余計な機能はないからこそメンテ不要で長く使えます。ただ費用がそれなりにかかるのでメルカリやヤフオクなどを利用するのも手だと思います。

2歳時点ではロディで跨ることに慣れてきても、タイヤがついた不安定なストライダーはちょっととっつきにくいはずです。最初は無理せずロディと同様、家の中で跨る練習が出来ればいいと思います。乗るというよりは跨って歩く感じになってきたら外に出るタイミングです。

我が家では2.5歳くらいの時には跨りながら砂利の上とかを歩いて進んでいました。真ん中の写真がそのころですが、目線は下を向いておりあくまで歩行の延長として遊んでいます。この時点ではまだサドルにあまり座っていません。ロディの延長で跨ってバランスはとれますがタイヤで進む感じです。

さて、ストライダーは足で地面を蹴り進み、ブレーキも足で行いますが、別に教えなくてもその方が楽なのでそのうち勝手にスムーズに歩くようになります。重心がサドルに垂直に乗って安定し体をサドルに載せたまま動くようになってくるまでたまにストライダーとともにお出かけすればOKです。無理する必要はなく、スキーと同じでたまに使うくらいでもどんどん上手になります。

3歳で素地は完成 あとは体の成長を待つのみ

そんな感じで遊んでいると、3歳になるころにはストライダーで疾走する我が子を見ることになります。正直危ないので公園など必ず目と手の届く範囲で遊びましょう。場合によっては子供の後を追ってダッシュすることになります。本当にそれくらい早く移動できる上、ブレーキは脚しかないので、坂道も十分注意が必要です。飛び出さないように十分留意してくださいね。

この時点でおそらくペダルがあればもう乗れてしまいますが、3歳だとまだ足が短すぎて一般的な自転車には足が届かないと思います。また、ブレーキを手で行う動作は直感的ではないので3歳だと難しいです。

長く使える16インチの自転車を購入する場合、座面を一番下に下げても足が届くのは4歳くらいです。ストライダーで足を蹴って進むのもとても楽しそうなのであまり急がず4歳になって足が届くのを待つのが良いのではないかと思います。

4歳 ほぼ練習いらずで自転車に乗れます

サドルにまたがってペダルと地面に足が届くようになったらいよいよ自転車に乗りましょう。とはいえ、ペダルをこぐということとブレーキの扱いに慣れるだけです。漕ぎ出しには補助が必要ですが、おそらく全く問題なくすぐ乗れます。参考に下の動画がうちの子が初めて自転車に乗った日のものです。いかがでしょうか?本人も怖がりもせずすぐに乗れてしまいました。ブレーキに練習が必要ですが、初めてでこれってすごいですよね。

4歳の初自転車 漕ぎだしを手伝えば練習なしですぐ乗れます。

漕ぎ出しで送り出す必要はありましたが、走ることには問題がありません。ハンドルや高さがストライダーと異なるのでぎこちないですが、練習に付き合う親も楽ちんです。我が家には3人子供がいてこの子が末っ子ですが姉二人も多少異なるものの本人も親も苦労することなく自転車に乗れました。もちろん我が家が運動神経が特段いいわけではありません。成長に合わせて徐々にステップアップを促してだけです。

子供への投資としてはコスパが高くお勧めです

ニッチなブログなので小さいお子さんがいらっしゃる方にうまく届くかわかりませんが、個人的にはロディやストライダーは非常に良い買い物でした。確かに絶対的な値段でいえばそれなりにするのですが、何せ使える期間が長いです。どちらも耐久性が高いため、使わなくなったら親戚にあげたりオークションやメルカリに出すこともできると思います。しかも、親の立場からすると子供の人数分苦労する?自転車練習に付き合う身体的負担が激減するためコスパが高い投資です。正しく使えば練習に伴うケガのリスクも減らせると思いますので、検討されてはいかがでしょうか?

今回も最後までお付き合いいただきありがとうございました!