Fitbit Charge 6で勝手に「wena4」を作ろう! wena3が終了しても我々には3Dプリンターがある
好きな腕時計と決済機能付きスマートバンドを組み合わせて使いたい!ソニーが作ってくれた革命的なデバイス、wenaのサービスが2月末で終了となります。「ないのなら作ればいい!」というわけで、Fitbit Charge 6を利用して勝手にwena4的なものを作ることにしました。amazonの革用バックルを組み合わせています。
wenaシリーズ終焉 ソニーの開発者の方々に感謝を!
正直、とても残念です。好きな腕時計と組み合わせて利用できる、バックル部にスマートバンド機能を組み込んだwenaシリーズ。このサービスが2月末で終了してしまいます。wenaについては当ブログでも記事にしていて、確認してみると2021年4月に記事を書いていました。wenaについてはぜひ下記記事もご参照ください。
wena3は時計としてのスタイルを崩さないまま、Suicaを中心にクイックペイやiD等も使える懐の深さと、機能を絞ったことによる1週間程度の電池持ちという特徴は今もって他のデバイスとも勝るとも劣らない唯一無二の商品でした。過去形なのが個人的には本当に衝撃です。今回私がこれを作ろうと思ったのもwenaあってですし、残念ではありますがソニーの開発担当の方々には最大限の感謝を伝えたいと思います。素晴らしい商品をありがとうございました!!
とはいえ、このままだと私がとても困るので、サービス終了前に自分で作ることにしました、というのが今回の記事になります。
ちなみに自分で作るまでに、イイもの出ないかなと期待していた時期が私にもありました。「でも、そうはならなかった」「ならなかったんだよ、ロック」・・・しかしこの話はここで終えたくない!というところがスタートラインになります。元ネタ分からない方、申し訳ありません。
せっかく3Dプリンターがあるのだから、ないもの、欲しいものは自分で作ればいいんです!とということで、勝手にオマージュして「wena4(仮)」としました。
元となる代替機種選定 現時点では Fitbit Charge 6を選択
wena4(仮)を作るためにはベースとなるスマートバンドが必要です、が私が譲れない条件を満たすものはほとんどないんですよ。一番の問題はバッテリー持続時間です。私が正直毎日充電するのは嫌なんですよ・・・スマホを充電するのも面倒なのに(笑)。したがって消費電力が低く機能を絞った製品となるとスマートウォッチは選択対象から外れました。
また、決済機能は外せません、せめてSuicaはないともうwenaとは呼べないです(個人的な見解です)。結果としてその2点だけでほぼFitbit Charge 6しか選択肢がありません。幸い値段も2万円程度と優しめでしたので購入してみました。色々確認しても本当によく似ているんですよね・・・!!
| 特徴 | wena 3 | Fitbit Charge 6 | 備考 |
| バッテリー | 約1週間 | 最大7日間 | 1週間持つのがうれしい |
| 決済機能 | Suica, iD, QUICPayなど素晴らしかった! | Suica, Visaタッチ決済(クレジットカードはエポスだけ) | 交通系電子マネーは最低限使える |
| 防水 | 5気圧 | 5気圧 | 同様です |
| サイズ | 縦48.3mm x 横20.6mm x 厚さ6.95mm(本体部分のみ) バックルつくと10mm弱 | 縦36.73mm x 横23.09mm x 厚さ11.20mm | wena 3より厚みはややある? |
| 重量 | 32g程度 | 30g | ほぼ同じ!! |
Fitbit charge 6についてはamazonリンクも良かったら参照ください。
個人的には決済機能の弱さが弱点ではあります。今まではiD、クイックペイを通じクレジットカードとしても使用していたのですが、Fitbit Charge 6は実質エポスカードくらいで他はVisaデビットが一部対応しているくらいのようでした。残念です。この点は私にとってほぼ唯一といってよい機能的な妥協点になります。いっそエポスカード作ってもいいかも・・・。それにしても最近iD、クイックペイとも一般に縮小傾向です。FeliCaがネックなんでしょうね。
正直なところ決済回りはFeliCa周りを含め日本はガラパゴス仕様ですし、資金力を持って対応しているAppleが本当に最強です。まあ、iPhone持ってませんし、Apple Watchにしたって毎日のように充電しないといけないのは変わりません。スマホを海外に依存しているのに、FeliCaという日本独自チップにマイナンバーカードを載せるのを標準化するのは個人的には疑問なんですけれど。。



ということで上が届いたFitbit Charge 6です。スマートバンドとしては個人的には好きなデザインです。シンプルでサイズ感も含め、本当にwenaにするのにぴったりです。ボタンは感圧式?のものが側面に一つで他はタッチパネルのみですがwenaとは似ていてトラッカーとしての性能は満たされています。製造年が2023年なのがちょっと気になりましたが・・・。Googleストアから買ったんですけれどね。
それはさておきFitbit Charge 6のバンド回りはちょっと凝った作りになっています。付属のバンドを見ても、シリコン系のバンドなのですが、コネクタ部分は一部硬質なプラスチックが使用されています。色が同じなので写真では分かりにくいですが・・・。まだGoogleに買収される前の仕様なので今後後継が出るならどうなるのか正直わかりません。せっかく今回バンド作ったので後継機種が同じ方式だと作りかえずに済むので是非お願いしたいです。周囲のシリコンの反発力も固定力を高める材料として使用されていているんですよねこれ。


アプリ回りについて Suicaは問題なく使えています
fitbitにもwenaと同様に専用アプリがあり、結構色々表示されます。今回はwena4(仮)を作る記事なのであまり触れませんが、運動や睡眠、心拍数や酸素飽和度の変動等いろいろ見てくれる感じです。
決済についてはこのアプリ上からGoogle payを選択して行います。スマホ側がFeliCaに対応している必要はなく、完全に独立した機能です。Google関連はほかにGoogleマップとYoutube musicの機能があります。逆に言えばそれ以外の音楽アプリの操作などは行えません。






発行したSuicaはアプリ上からIDの確認が行え、スマートEXなどで新幹線の乗車も問題なく行えました。suicaの使い勝手はwena3とほとんど変わらない感じで使用出来ており非常に満足しています。チャージに失敗する、というamazonのレビューもありましたが今のところ順調です。ちょっとチャージに時間がかかる印象はありますが、コレはwenaでも同様な感じでしたのであまり違和感はありませんでした。
アプリ上で見られるIDをエクスプレス予約に指定しておくことで新幹線にもちゃんと乗れますし、乗り換え時も含め問題ありませんでした。他の機能的には強いて言えば現在私がメインで利用しているamazon musicへ対応してくれると嬉しいけれど・・・Googleなので望み薄な気はします(笑)
3Dスキャナー、EINSTAR2がここでも活躍、Plasticityで設計
Fitbit Charge 6のコネクタ形状は前回記事の3Dスキャナー EINSTAR2のパラレルレーザーで行いました。シリコンは得意な材質なのでさっくりすぐ撮れます。こういうのにはやはり細かいものに強いレーザーがうれしいですよね・・・。周囲にマーカー置いたので全く問題なくスキャンできました。時間も1分もかからず、撮り直しもしていません。EINSTAR2についてはこちらのブログもぜひ。コンパクトでいいスキャナだと思います。
これがスムーズに作れたのは3Dスキャナのおかげですね。この形状は測定が難しいので手作業だとかなり面倒だと思います。



また、今回はいつも利用しているFreeCADではなく、最近使用し始めたPlasticityというちょっと変わったCADソフトを使っています。このPlasticityはFreeCADとは相補的な関係にあり、FreeCADが苦手な、柔軟なモデリングが得意なソフトウエアです。CADなのに履歴を持たず、スケッチや拘束という概念がない、NURBSではありますがBlender のようなモデリングソフトですね。まだ使いこなせていませんが、寸法等かっちりしたところをFreeCADで、その後の変更などをPlasticityで行うのは非常に魅力的なワークフローになりそうです。
動作が軽く、ポリゴンを取り込んでも重くならず、直接面を乗せられる感じですので3Dスキャナーとの相性は抜群にいいです。最終的には使うフィラメントの兼ね合いもあり、スキャン形状より一部膨らませてCADデータを作成しました。後から面がいじれる柔軟さが、Plasticityにはあります。それもあって履歴の概念がなくなったのだと思います。


データはまずは適当なあまりフィラメントで印刷して、大きな問題がなさそうなことを確認してから本番のフィラメントに変更しています。Plasticityについてはもう少し使い込んでからいつかブログ記事にしたいとは思っています。まだそこまで使えていません・・・!
バンド素材はSirayatechさんの PEBA しなやか
バンド素材は当初TPUを考えていましたが、ちょっと硬いですよね。寒くなると硬くなる点もあまり好きではなかったので別な素材に変更しました。いくつか試しましたが最終的にはSiraya TechさんのPEBA(ポリエーテルブロックアミド)にしました。まだ新しい素材でレビューも少ないですが、TPUの上位素材といっていいんじゃないかという印象を持っています。800gで8000円強とお値段も高いですが、よりしなやかで肌当たりも良いです。
これより良いものを探そうとすると最終的にはシリコンになってしまうかなと思いますが、3Dプリンターでは現状扱えませんし、オールシリコンにするとFitbit charge 6部分が外れやすくなると思います。このPEBAは上記のようにモデリングすることでちょうど圧着した状態でツメが効くので外れにくくなるという寸法です。ここ暫くずっと装着するようにしていますが、今のところバンドの不具合はありません。かなり色々使えそうな印象ですのでよかったらぜひ使ってみてください。
Sirayatechさんは最近日本でフィラメントを販売されているメーカーですが、かなり意欲的に色々な商品を出してきています。TPU Airも本当に面白かったですし、楽しめると思います。良かったら下記記事もぜひどうぞ。
さて、印刷は0.2mmノズルを用いてAD5Xで行っています。異種素材のサポートを試したくU1で印刷したかったのですが細いノズルが必要なので仕方ありません。まだSnapmaker U1は0.2mmノズル買えないんですよね。AD5Xについてはこちらもぜひ。6万円以下で購入できる4色対応箱型CoreXYということでなかなか便利に使っています。
印刷設定はほぼTPUと同条件でOKです。手首に当たる部分がなるべくキレイになるようにノズルパスを考えて印刷設定やシーム位置を指定しています。サポート部分があるのでどうしても毛羽立つのですが、最後ははんだごてでちょっと溶かしてイイ感じに。この辺もSnapmaker U1 の0.2mmノズルが出たら色々出来そう・・・。



色々使ったら単独でブログ記事にしたいとも思っています!
バックル部分はamazon市販品を使用して完成!重さも同じ
さて、バンドはこれで良いのですが、この状態だとWenaと異なりバックルがなく付けられません。3Dプリンターで解決、といきたいところですが強度的にも無理がありますのでおとなしくバックルは市販品を利用することにしました。側面につく形になるので装着感が良くコンパクトなものかつ、お値段も優しいものを検討した結果こちらのBAMBIさんの3つ折れプッシュ式バックルになりました。
すべてのパーツを組み合わせることでついにwena4(仮)が完成!私はwena3 rubberユーザーなので元々の取り付け部材を用いて不要な時には時計本体を外せる2way仕様にしています。一般的な時計の場合は直接時計本体にPEBAベルトをつける形です。革バックル接続部とFitbit charge 接続部を取り外すことで異なる時計との付け替えも容易に可能です。



仕様としてはバンド幅18mmでwena3 rubberと同一にしています。CADで20mmや22mmにもできると思います。白いTISSOTのほうは元々wena3 rubber用の取り付けアタッチメントがあり、バンドから時計部分だけを外せる仕様になっています。金属製なのでここはそのまま流用しています。
ちなみに、最終的には重さもほぼ同一となりました。時計をつけるアタッチメントの誤差はありますが、バックルを含めた重さはwena rubbler bandと同一です。個人的にはとても嬉しいポイントになりました。


自作バンドということで時計ごと外れて落っこちてしまうリスクが一番怖いのですが、改良を重ねた現行のものは外れてしまうこともありません。普通に使う範囲で問題はなさそうかなと思っています。現在は耐久性のチェック中です。世の中にこれ欲しい方、100人くらいいないかな・・・。コメントなど頂けると販売するかもしれません。勿論wenaという名前は使えませんが(笑)Fitbit charge 用バンドとして世に出したいなと思っています。
wenaは永遠に不滅です!!
冒頭に記載した通り勝手にオマージュして勝手に作りましたが、個人的には非常に満足です。3Dプリンターでほしいものを自分で作る、本当に楽しいですよね・・・!wena3はなくなってしまいますが、wenaの思想と利便性の高さを(勝手に)継承できたんじゃないかなあ、と思いますがいかがでしょうか?ソニーがそう思ってくれるかはわかりませんが。
「好きな時計をスマートに」今後こういうコンセプトの製品がまた出てくるのか、普通の時計はどんどんなくなってしまうのか残るのかわかりませんが、今後も自分のために作っていきたいなと思っています。・・・どうやら今年はFitbitも新製品が出るようですが、果たしてFitbit Chargeはあるんでしょうかね??
本来存在できなかったwena4(仮)、今後もつけていきたいと思います。3Dプリンターはいいぞ!!
今回も最後までお読みいただきありがとうございました!

















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